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第164話第二次神魔大戦11


ラグアがセルエム達を虐殺している頃…

エリローズと最高神の戦いは、激しさを増していた。


刹那の間に、数兆にも及ぶ攻防…

その余波だけで、大地が裂けて、天が割れる…


エリローズは一旦距離をとる。

神格エネルギーやスキル、概念の力は圧倒的に最高神の方が上…

だが、それでも勝負になっているのは、エリローズの経験故のことだった。

これまで、数限りない神々を葬ってきた、消滅を司る女神…

それが邪神エリローズだ。


対する最高神もエリローズが一旦距離をとったタイミングを見計らって距離をとる。

この宇宙の頂点…

エリローズを除いた、純粋な生まれながらの最後にして最強のオリジンゴッド…

常勝…

彼にとってそれは当たり前だった。

今まで苦戦どころか、戦闘に時間をかけた記憶さえ、エリローズを除いてなかった。

それは最強故の弊害…

だからこそ、距離をとる。

前回は完全に油断していた。

自分が負けるなど絶対にありえないと思っていた。

だが、この女だけは違う。

スキル、概念、肉体…

全ての神々の中で最高とまで謳われた自分を油断していたとはいえ、一度は瀕死にまで追いこんだのだ。

そして、不滅…

時間をかけ過ぎればヤツも戻ってくる。

賭けに出るべきか?

いや、

最高神は迷う。


エリローズは言う。


「ふふふっ、ずいぶん私を警戒しているようですね?安心して下さい。私単体では勝負には出ませんよ。少なくともラグア様が戻るまでは」


最高神は答えない。

だが、答えのかわりにいくつかの概念を使う。

この技は完全に諸刃の剣…

だが、やらなければ不滅が戻って敗色濃厚…

最高神は賭けに出る。


使う概念は封印、そして創造…

概念同士の融合はいくら最高神とはいえ、それなりの集中を要する。


空間に亀裂が入った。

不滅がもう戻ってきたか。

まあいい。

いくら不滅とは言え、これなら殺せるはずだ。


「!?っ」


エリローズが何かを感じとったのか、消滅の概念を身に纏わせて特効してくる。


だが、もう遅い。


「発動、アンチステータスゾーン」


その瞬間世界が…いや、宇宙が変わった。

消える…

ステータス、スキル、概念が…

自分自身も含めて…


不滅はギリギリでこの空間に戻ってきた。

あのまま空間に閉じ込めれば話は早かったが、そう上手くいかないらしい。

影響は自分自身にも及ぶので、最高神自身も本来のステータスや、スキルと概念は使えないが十分なはずだった。


現在、ラグアやエリローズのステータスは地球で言う普通の人間程度にまで落ちている。

対して最高神のステータスもガタ落ちしているのだが、地球で言うライオンレベルだ。


「さあ、来い。貴様等が神話の体現者。この戦いは永遠に神々の間で語り継がれる事だろう」


最高神は全てが変化した宇宙でそう言ったのだった。



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