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第162話第二次神魔大戦9


時は少し遡る。

ラグアと最高神の会話が決裂した頃だった。

テオレームは自らの主である、エリローズを抱えて全力逃走していた。


「…テオレームですか。もう放っておいて下さい…。存在価値のない神など、ゴミと同じです」


ダメだ。

何かエリローズ様を励ます言葉は…

その時ちょうど状況が動いた。

テオレームは神の能力の1つ、千里眼でラグア達の戦いを見ていた。

テオレームはニヤリと笑う。

そして、言う。


「ご覧下さいエリローズ様。二代目ラグアが最高神に敗れようとしております」


主であるエリローズと完全に敵対した、二代目ラグアにもう継承はつけない。

だが、その言葉に効果は劇的だった。


「………クソガキが。どこまで私をコケにすれば…」


テオレームが気づいた時には、もう主はそこにいなかった。


「エリローズ様…」


その言葉には様々な意味が込められていたのだが、その言葉がエリローズに届く事はなかった。



〜現在〜


「領域展開、概念、消滅」


「領域展開、概念、生命」


エリローズと最高神が同時に領域展開を発動させてその力は拮抗している。

てかアイツ概念いくつ持ってんだよ…

マジでチート野郎だわ。


「概念、生命、概念、創造、神格創造」


最高神の周りに10体の配下が出現する。

一体一体はせいぜい中級神クラス…

だが、最高神の生命の概念で底上げされている。


「概念、封印」


10体の配下に封印の概念が付与されて金色に輝き出す。

ただのザコだが、当たれば確実に戦闘力を削がれる。

だが、いくらなんでも俺の事をナメすぎだ。

お前の敵はエリローズだけじゃねえ。


「発動、次元の神、次元隔離、発動、万物の神、ビックバン」


次元の神で生み出された、10体のザコを隔離、そしてその中で神格エネルギーを込めたビックバンを放つ。

隔離空間の中なら神格エネルギーは回収できるし、リスクゼロ。

うん、素晴らしい。

てか、神殺したのに、神格エネルギーが入ってこないのは何故だ?


「あ、言い忘れてましたけど、神格エネルギーが満タンの状態のオリジンゴッドが、神格エネルギーを吸収できるのは、同じオリジンゴッドからだけですよ?」


初耳だよ。

クソアマが…

ん?

待てよ。

って事は…

面白い事を思いついたわ。

だが、これをやるには時間と材料が…

俺が考えていると、空間が裂けた。


「最高神様、このセルエム、神界の全戦力を率いて参上致しました」


「バカものっ、すぐに空間を塞げっ」


材料が揃った。

俺はニヤリと笑う。


最高神がはじめて動揺を見せた。

まあ、俺の考えが見えてんなら当然か。


「エリローズ、時間を稼げ」


エリローズが最高神の方に向かう。

セルエムが神のスピードで空間を塞ぎ出す。

まあ、オリジンゴッドの俺には、クソ遅くにしか見えねーけど。


最高神とエリローズは激突した。

若干最高神が押し気味だが、片手間に相手できる程の差ではない。

これで詰みだ。


俺はセルエムが現れた、空間の裂け目に向かって突き進むのだった。


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