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第155話第二次神魔大戦2


俺とミグは同時に動き出した。

俺の触手がミグに迫るが、紙一重でミグはかわす。


同じ∞表示のステータスとは言え、神としての格は圧倒的にラグアの方が上…

本来ならミグはラグアの攻撃をかわせるはずが、なかった。


全ての生物は惑星にいる以上、重力の影響を少なからず受けている。

それは神であろうと実体を持っている限り変わらない。

だが、ミグの帝級スキル、重力帝のゼログラビティは重力の影響を0にする。

その速度は神の速度さえも超える。


「みんなー。出番だよー」


ミグのかけ声で動き出した影は2つ。

それはミグが神級スキル、黄泉の神で新たに蘇らせた者達


1人は褐色の男…。

種族は不明だが、整った顔立ちと白銀に輝く短髪が印象的だ。


もう1人は一言で表現するなら異形…

真っ黒な靄が決まった形状を持たないまま、向かってくる。

これを果たして1人と数えていいのかは微妙なところだ。


こちらに向かって来るのは2人。

俺は思う。

雑魚か。

たぶん囮だよな?

わざわざのってやる必要もないか。


「シュドレ。まとめて蹴散らせ」


俺と向かって来る2人の間に融合状態のシュドレが割り込む。


「まだまだー」


ミグが言うと時間差でジオとシーラが向かって来る。


「ゆけっ。テオレーム」


エリローズが言うと今度はテオレームが割り込む。


おっ、今日はあのクソアマ気がきくじゃねーか。

俺は思った。


現在動いていないのは、ミグ陣営はイシュトスとか言う上級神1人。

対してこちらはカティアとエリローズが完全にフリーだ。

初撃こそかわされたが、当てる方法はいくらでもある。

残存戦力的にも、戦況的にもこちらが圧倒的に有利。

そんな事ははじめからわかっていた。

ミグ陣営単体なら、こちらが負ける要素など皆無だ。

しかし、それならミグがわざわざ自分から仕掛けてきた理由がわからない。

今回、森羅万象を使ったのは俺だが、仕掛けてきたのはミグの方だ。

だが、おそらくは勝てる算段があっての事…

見た感じの、敵の参謀はおそらくイシュトスだろう。

このまま放っておけば戦況をひっくり返されるかも知れない。

なら早急に消すのが得策。

俺はそう判断して言う。


「エリローズ。イシュトスを潰してこい」


「はいはーい」


エリローズがイシュトスに向かう。


俺は言う。


「ミグ。今回は逃げられるなんて思うなよ?」


「ラグア。あたしもそのつもりだよ?お前はここで殺す」


ミグも余裕の表情で答えた。


ミグの余裕の表情を見て俺は確信した。

確実にコイツは勝算があってきてる。

上等じゃねーか。

正面からぶち殺してやるよ。

俺は笑みを浮かべた。


戦いはまだはじまったばかりだった。



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