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第147話エリス奮闘記3


エリスの命令でゴルドは憤怒と暴食に向かう。

だが、嫉妬と色欲が魔法攻撃を飛ばしてくる。

エリスとは違い、嫉妬のデバフ魔法も色欲の魔法攻撃もゴルドは当たればただではすまない。

ゴルドとジオは魔王順位は1つ違わないが、実力差は歴然としている。

これが第二世代と第三世代の差…


「出し惜しみできる様な相手ではないな」


ゴルドは3つある王級スキルを全て解放する。


「発動っ、王級スキル、深海の王、鏡の王、雲海の王っ」


ゴルドは叫んだ。


その瞬間、ゴルドに敵対行動をとっていた、4体の悪魔の動きが鈍る。

これは王級スキル、深海の王の力だ。

王級スキル深海の王は、深海と同じ環境領域を作り出す能力だ。

しかも敵対勢力にのみ一方的に…

実に理不尽なスキルである。

だが、その理不尽さ故にこのスキルにはそれ以外の能力が存在しない。

だが、本来このスキルはそれだけで十分だった。

呼吸不可、全てを押し潰す水圧…。

この2つだけで本来なら、相手は呼吸もできずに、水圧でペシャンコになるはずだった。

だが、そうはならなかった。

悪魔達は確かに動きは多少鈍ったが、意に介さない様子で攻撃を続ける。


ジオの七大罪は帝級スキル…

王級程度にやられる程ヤワではない。

それに地獄より呼び出された悪魔達は、呼吸を必要としない。

ゴルドの深海の王と帝級スキル、七大罪はあまり相性がよくなかった。


動きの鈍った憤怒の攻撃がゴルドに直撃する。

だが、それは王級スキル、鏡の王で作りだした幻影で本体ではない。

更に幻影を破壊した、憤怒の方にダメージが入る。

これが王級スキル鏡の王の力…

ゴルドは直接、帝級スキルの悪魔に対して有効と言える程のダメージを与えられるスキルを持っていない。

ならばどうするか?

相手に自爆してもらえばいいのだ。

王級スキル、鏡の王の力は幻影と絶対反射…。

その力で憤怒にダメージを与える事ができた。


幻影の数は3体…

それが鏡の王の限界…

色欲が残り2体の幻影に対して、魔法攻撃を乱射する。

的確な判断だ。

反射されても痛くないレベルの攻撃…

だが、鏡の王の幻影は破壊できるレベルの攻撃…

幻影はゴルド本体が健在な限り、復活できるが、タイムラグはある。

このままでは、幻影が尽きてゴルド本体が、やられる。

だが…


ここで、雲海の王が発動する。

深海の環境領域を雲が包みこむ。

視界が悪くなった為か幻影の被弾率が減った。

更に散発的に雲海から出る稲妻が、悪魔達を襲う。


悪魔達にダメージはない。

だが、当たった瞬間ほんの一瞬だけ悪魔達が麻痺する。

それはさながら、嫌がらせの様だった。

それだけで、鏡の王の復活時間を稼ぐには十分だった。

自力は圧倒的に悪魔達の方が上…

だが、ゴルドを仕留めきれない。

これが元13魔王序列第7位、第三世代最強の魔王、ゴルド・シーマだった。


「エリス様、こちらは俺に任せて下さい」


ゴルドは言うのだった。



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