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第142話テレーズ帝国攻略戦9


「これが神の力…すごい…俺が俺じゃないみたいだ」


シュドレは言った

実際、シュドレは一時的にゼギウスと同化しているので、シュドレは今シュドレであってシュドレではない。

そして、今ならゼギウスのスキルを使う事ができる。

不思議と一度も見た事すらないのに、ゼギウスの神級スキルが使える事がわかる。


「なっ!?なぜ?なぜただの勇者ごときがこんな力を…」


ジルドは悟る。

悟ってしまった。

シュドレは犠牲の王が見えてなかった訳ではない。

見えた上で勝てる保証があったのだ。

マズイ…

生き残る方法を考えなくては…

正攻法ではもはや無理だ。


…………。


やり方を考えなければいけるか?

だが、これは賭けだ。

これで生き残れる確率は多く見積もって1割以下…

だがやらなければ死ぬだけだ。

ジルドは覚悟を決める。


そうこうしているうちにシュドレが動き出す。


「発動、神級スキル、天地の神」


ゼギウスの神級スキルは、アルムスの創造神に相応しい力を持つ。

それは天と地の完全支配…

つまりこのアルムス全てがシュドレの絶対領域である。

神級スキルの通じない神以外に対しては、ほぼ完全無欠である。


天地が鳴動する。

それはまるで、アルムスの古き創造神を祝福している様だった。


「終わりだ。これまで利用してきた仲間達にあの世で詫びてこい」


シュドレがジルドに向かって天地の神を使おうとしたその時だ。

ジルドはそれよりも一瞬早く動いていた。

いや、技の準備の時間も含めればジルドの方がかなり早く動いていたと言えるだろう。


「発動、天狐の帝、メギド」


ジルドを中心に全てを燃やし尽くす炎が展開される。

炎の方向は全方位である。

炎はシュドレに襲いかかるが、神級スキルに弾かれる。

更にジルドの味方に襲いかかる。

残っていたジルドの配下は灰も残さず消滅する。

炎は更にシュドレが制約の王で展開していた領域の外に向かう。


「くっ」


シュドレは天地の神で、自軍に襲いかかる炎を天に逃がす。

炎は進む。

そしてテレーズ帝国を焼き尽くす。


マズイ…。

これ以上はアルムスが終わる。

そう判断し、シュドレは天地の神で全ての炎を天に逃がす。


焼け野原となったシュドレの制約の王で展開された領域…

その先にあった、テレーズ帝国も灰も残さず消滅してしまった。


シュドレは心の底から怒りが湧いた。

理由はわからないが、瀕死の仲間を皆殺しにして、母国すら焼き尽くす鬼畜の所業…

魔王ラグアは父の仇だが、コイツは明らかにそれ以上の悪魔だ。


実際にはラグアも敵に対しては、似たような行為をしているがさすがに味方に対してこの様な行為をした事はない。

まあ、ラグアがジルドのスキル、犠牲の王を持っていたらもっと早い、いや、そもそもテレーズ帝国の勇者になった時点でこの行為を行っていただろうが、ラグアがそこまで倫理的にぶっ壊れている事はシュドレはまだ知らない。


「……おい、なんのつもりだ?お前の味方だろ?そしてお前の母国だろ?おい、なんとか言えよ?」


そのシュドレの問いに対し、ジルドは不気味な笑みを浮かべるのだった。





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