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バレンタイン特別篇2019


本編には全く関係ないです。

嫌いな人は読み飛ばして下さい。


「さあ、ラグア様。はじまりましたよ。前回も大好評だった番外編の時間です」


エリローズはおどけてそう言った。


「ふざけんじゃねーぞ?大好評?どの口が言ってやがる。つーかあんなの二度とやりたくねーよ」


俺は即座に帰ろうとするが…

転移が使えない。

クソっ、何しやがった?


「ふふふ。帰ろうなんて甘いですよ?チョコレートよりも。あっ、今のバレンタインにかけたネタですからね?ラグア様、笑うとこですよ?」


「おもしろくねーよ。てかそもそもバレンタイン?本編が区切りよくもねーのに、訳のわからねー事してんじゃねーぞ?」


「いやー、ラグア様も私も最近出番が少ないもので、気分転換に、こうゆうのでもと思いまして」


「いや、最近確かに出番少ねえけどさ…」


「話が進まないので、ぶった切ります。まず、バレンタインとは…」


「勝手に終わらせてんじゃねーよ。殺すぞ?クソアマ…うっ」


クソが、何しやがった。

声が出ねえ。


「ふふふっ、オリジンゴットの力を甘く見ないで下さい。続けますよ。バレンタインとは女の子が意中の男の子に、チョコレートなるものを渡して告白するイベントらしいですよ?」


ん?

今回はこいつの思考がまともか?

いや、コイツに限ってそんなはずは…


「そんな訳で今日はラグア様にチョコレートなるものを持ってきました」


エリローズはそう言いながら亜空間から、邪悪としか表現できない物体を取り出した。

包装紙からは消滅の概念が漏れ出ている…


「いや、死ぬよ?こんなもん食ったら死ぬよ?」


「私が大好きなラグア様の為に丹精込めて作ったこれが食べれないと?」


エリローズの体から消滅の概念が溢れ出る。


ヤバイ…

食っても死ぬし、食わなくても死ぬ…

ん?ちょっと待てよ?


「おい、エリローズ。お前確か、お前に挑まない限り俺の事は殺さないはずじゃ…」


「何を本編の話を持ち出しているんですか?大丈夫ですよ。所詮番外編なので何をやっても許されます。番外編で死んでも、なかった事にされるので大丈夫です。それにこんなグダグダ誰も真剣に見ていません。さあ、どうぞ召し上がれ」


俺の意識はそこで途切れた。

なんか曖昧な記憶の中で最初にエリローズに会った、転生する前の空間を彷徨っていた気がする…

神である俺を毒殺しかけるとか、ヤバイだろ。


やっぱり番外編はクソだ。

マジでもうこれで最後にしてくれ。


「えー、次回の番外編はエイプリルフール特別篇を…」


俺はエリローズの言葉を聞かなかった事にして、盛大に現実逃避するのであった。

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