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第131話フィリアとフィリム5


久しぶりの全力戦闘のフィリアを見てフィリムは思う。

万が一の時は自分が割って入る。

それにフィリアは知らないが、今回はラグア様より奥の手も預かっている。

使えば確実に勝てるだろう。


まあ、フィリムはフィリアの考えを否定するつもりはないのでよっぽどの状況にならなければ使うつもりはない。


フィリアの命令でリルに襲いかかったのは、2体の大妖精、闇の大妖精フェルミナと空間の大妖精セリアだ。

結界の大妖精ウルトスはフィリアと共に動かない。


「空切斬」


「ダークネスボール」


セリアは近距離からフェルミナは遠距離からそれぞれ技を放つ。


リルは考える。

いける。

確かに思ってたよりずっと強い…。

正直2人同時でもなんとかやれると思っていた…

もし、これでもう一体のフィリムと言う相手もこのクラスの強さで2人同時にこられていたら完全に詰んでいた。

だが、この程度なら…


リルはこの戦いがはじまってはじめて王級スキルを解放する。

ちなみに軍の指揮はリルの純粋な能力であってスキルではない。


「発動、王級スキル、仮初めの勇者」


リルは王級スキルを解放しながら嫌悪感を覚える。

このスキルははっきり言って強い。

王級クラスでは規格外に…。

王級スキルにもかかわらず王の名称のつかないこのスキル。

理由は簡単だ。

王ではないからだ。

このスキルはこれまで散っていった勇者達の王級スキルを2つまで借りる事ができる。

しかも場面場面に合わせていつでも組み替えが可能だ。

だが、そんなもの自分の力ではない。

リルは自分のスキルが大嫌いだった。


だが、好き嫌いを別にすればこのスキルは自分が知っている中では王級最強だ。

例えば、これまで攻撃スキルを使っていたのが、致命傷を受ける瞬間に、勇者、ゼノム・イロードの再生王と不死王をセットする。

それだけで致命傷は完全に無効化する。


もはや負けはありえない。

勇者、ゼノム・イロード

大勇者カダル・ミルレウス

魔王ラグアに殺されたと言われている、この2人のスキルだけでも正直完封できる。

まあ、カダル・ミルレウスの場合は帝級スキルは使えないのだが…


まあ、まずは目の前の状況をなんとかしよう。


セットしたのは森精王…。

ラグアも前に使っていたスキルである。

ちなみにこのスキルはカダル・ミルレウスのスキルだ。


リルはまず、ダークネスボールに向かって直径5メートル程の隕石をぶつけて相殺させる。

次に自分へと向かってくるセリアの空切斬を斜めに大地の防壁を張り屈折させる。


森精王はかなり攻撃よりのスキルだ。

大地の防壁は直撃すればおそらく貫通する。


さあ、ここからが本番だ。

理想は引き分け…

やられてもやり過ぎてもダメ。

だが、自分ならできる。


リルは厳しい勝利条件を達成する為、自分を鼓舞するのであった。



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