第110話第二次侵攻会議
久しぶりの主人公視点です。
一週間たった。
うん、なかなか有意義な日々だった。
「毎日毎日、よく飽きないですね」
「黙れ、クソアマ」
俺はエリローズといつものやりとりをする。
現在俺は会議室にいる。
エリスをはじめ、最高幹部の面々は既に集まっている。
新しい顔ぶれだと特別幹部のゴルド・シーマもいる。
後来てないのは、カティアとセルナースとノーマンだけだ。
今ノーマンが来た。
時間ギリギリである。
つまりカティアとセルナースは遅刻だ。
「あのバカ説教が足りなかったか?」
俺は言った。
数分後カティアとセルナースが現れた。
カティアは眠そうである。
「すいません、遅くなりました」
「お前遅刻だからな?」
俺は言った。
ちなみに俺かエリローズしかコイツに遅刻を指摘できるヤツはいない。
結局3分遅れて会議ははじまった。
さて、今回どうすっかな?
候補はナフスト王国、テレーズ帝国の勇者がいる国が2つ。
更にレティス神国、獣人国家ライカン帝国、勇王国アレス・ニース等の13魔王の残党がいる国が3つ。
そしてドワーフ国家ドーラス王国。
ここはできれば滅ぼしたくねーんだよな。
同盟が望ましいな。
ここの科学技術は正直欲しい。
誰がいいかな。
交渉向きなのは………カティアか。
一応セリーをサポートにつけとけばまあ、安心だろう。
「カティア、お前はドワーフ国家ドーラス王国に行って同盟交渉だ。セリー、お前はサポートしろ。極力戦闘は避けろよ?」
「はっ」
「……」
「仕事だ。起きろ」
俺はカティアを叩き起こす。
「ふぇ?」
「同盟交渉だ。詳細はセリーから聞け。さっさと行け」
カティアとセリーは部屋から出て行った。
セルナースは多分カティアについていくだろうから戦力から外しとくか。
てか最近のカティアどう考えても俺の事舐めてるよな?
ちっと甘やかし過ぎたかな?
まあいい次だ。
「次はライナー、フィリア、フィリム。ナフスト王国、テレーズ帝国を地図から消して来い。勇者がいるから気をつけろよ?」
「はっ、ラグア様。今回は軍を動かしても?」
そう言ってきたのはライナーだ。
「必要ならお前らの裁量で好きに使え。話は以上だ。行け」
「「はっ」」
ライナーとフィリアとフィリムはそれぞれ散っていった。
まあ、ただの勇者2人程度なら今のアイツらならどうにでもなるだろう。
「テオレームはレティス神国だ。エリローズっ」
「ゆけっテオレームっ」
「はっ」
もはや返ってくる答えがわかってるのではじめからエリローズを通して言う。
これで余ってるのは俺とエリローズとノーマンとゴルドとエリスか。
俺は残りの割り振りを考えるのだった。