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第100話魔族領2


セリー達とゼブル・ガイウスの戦闘がはじまった。


「フィリム、サポートしろ。発動、魔導王、マジックレーザー」


「発動、精霊王、ステータス補助、ダメージ軽減、スキル効果増加」


フィリムがサポートに回り私のマジックレーザーがゼブルを襲うが…。

ゼブルはそれを正面から弾く。

ゼブルは黒と白のオーラを放っている。


「ふむ、素晴らしいですね。第四世代程度でしたら手も足も出ないでしょうね。」


この世界のスキルは多くの場合、攻撃スキルより回復系、防御系スキルの方が優秀だ。

同じ王級スキル同士でも基本的には防御スキルが勝つ。

ゼブルが使ったのは王級スキル、陰陽王。

これは完全な防御特化のスキルではないが、陰の力と陽の力を身にまとう事で様々な恩恵を得る事ができる。

このスキルは王級スキルの中でも性能はいいほうだ。

まあ、弱点もあるのだが…。


ゼブルはマジックレーザーを弾きながら進む。


「発動、賢王、真理究明っ。」


王級スキル、賢王はミグ等も持っているが、高速演算と確率演算を繰り返し、常に最適の行動をサポートしてくれる。

まあ、移り変わる状況を完璧に予測するのは無理だが、王級クラスの戦いでは非常に優秀だ。


ゼブルは既にマジックレーザーを抜け、セリーの目の前まで迫っていた。


「発動、冥王、怨念死霊魂っ」


超至近距離で回避不能の一撃がセリーに迫るが…。


「なっ!?」


視認不可能な速度でセリーは既にゼブルの後ろにいた。

ゼブルは知らないが、セリーの時間王はほんの少しの間、止まった時間の中での行動を可能にする。

側からみればただの瞬間移動にしか見えないが…。


「マジックボムっ」


今度は逆にセリーの技がゼブルに炸裂するが、陰陽王に守られたゼブルは全くの無傷である。


セリーは再び瞬間移動を使い、一旦距離をとる。


「フィリム、一旦サポートはやめていい。アイツの能力を解析しろ。あの白黒のオーラを抜けなきゃ攻撃が通らない。」


「それは、いいが私のサポート無しで大丈夫なのか?」


「ステータスは少し負けてるが、視認できない程じゃない。時間王があればまず当たらないさ。」


「わかった。少し待っていろ。」


セリーはゼブルと激しい攻防を繰り返しながら考える。

攻撃が当たらない自分と食らっても全く効果のないゼブル。

一見互角の様に見えるが、実際は圧倒的にこちらが不利だ。

長期戦になってこちらの集中力が切れれば当然被弾の確率も増える。

さすがに食らったからといって、即死と言う事はないだろうが、おそらく一発でも食らってしまえば、こちらに必ず隙が生まれる。

その隙は王級クラスの戦いには致命的だ。

まあ、ある程度粘れば、フィリアも戻ってくるだろう。

そうすれば少しは戦況もよくなるはずだ。


セリーとゼブルの激しい攻防は続くのだった。





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