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第96話ゴルド・シーマとの面会2


俺の配下になりたい?

コイツが?

コイツ確か今の13魔王のトップだろ?

言葉そのままの意味じゃねーのは確かだな。

俺は神のくせに相手の考えを読むのはあんまり得意じゃねーが、いざとなったらやるしかねーな。

エリローズは同然のように常に発動しているが、俺は正直アレはしんどいからあんまりやりたくない。

とりあえず俺は答える。


「ほう、それは13魔王の総意か?」


「いえ、俺の個人の意思です。他の13魔王は何も知らないはずです。」


うん、よかったわ。

だってついさっきテオレームを向かわせてリリス殺しちまったし。

さすがに味方殺すのはいくら俺でも…。

まあいいや。

とりあえずコイツはセリーにまかせるか。

ライナーには無理だし、エリスはやる事も多いしこれで新入りのお守りまで押し付けるのはいくら人格が破綻している俺でも気がひける。

まあ、アイツなら上手くやるだろ。

俺は言う。


「いいだろう。とりあえずはセリーの下につけ。セリーは…。まだ帰ってないな。来たら呼ぶ。して、もう一つの頼みとは?」


ゴルドは思う。

さすがに、来ていきなり側近と言う訳にはいかないと言うのはわかっていたが、セリーと言うラグアの配下がどの程度の位置にいるのかはわからない。

おそらく、先程会ったエリスと言う配下よりは格下だろう。

エリスとラグアのやりとりは完全に王と側近のそれだ。

同然の事だが、自分には信用がない。

そんな状況で海底都市の支配権と言う2つ目の願いを聞き入れてもらえるだろうか?


「恐れながら申し上げます。どうか海底都市の指揮権をこのまま俺に預けていただけないでしょうか?」


言い切った。

そのあとの返しもいくつか考えてある。

それを全て論破されたら終わりだが、これだけは譲れない。

ゴルドは思った。

だが、続くラグアの回答は予想外のものだった。


「それが、お前が俺の下につく条件か。いいぞ、好きにやれ。」


「はっ、よろしいのですか?」


俺は答えながら、まだ戻っていない、配下や仲間の様子を確認していると途中で放置できないものが見えてしまった。


「いいから好きにやれ。…ちょっと待て………。ノーマンのバカは何やってんだ?何ひとつ仕事してねーじゃねえかよ。あっ、やっと動き出した。あのバカは帰ったら説教確定だ。」


悲しい事にノーマンはこのまま帰っても勝って帰っても、結局怒られる事が決定してしまった。


「あとは?セリー達は結構しんどそうだな。援軍よこしてやるか、エリスは………うおっ、アイツやべえな?強くなり過ぎだろ?なんか帝級になってるし。」


エリスが入ってくる。

ゴルドは目を見開く。

つい先程まで互角だと思っていた、ラグアの配下には今は勝てる気が全くしない。


「ラグア様、お呼びでしょうか?」


「セリー達が手こずってるみたいだから助けてやれよ。あとはライナー。」


「はっ、お呼びでしょうか?ラグア様。」


「ノーマンを援護するついでに、この部屋まで引きずって来い。」


「「はっ」」


あのバカは説教として、あっ、そう言えばカティアの説教を忘れていた。

あのアマ、俺の四天王発言を吹き出しかけた罪は重い。

俺はそう思いながらカティアを呼びつけるのだった。

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