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第92話ノーマンとヒピー魔王国

仕事の都合上早めに更新します。


〜ヒピー魔王国〜


そこに1人の男がいた。

彼の名前はノーマン・ゲンガン。

彼は魔王ラグアの部下ではないが、今回ヒピー魔王国を潰すと言う任務の為にここにきた。


のだが…。


「いけーっ、まくれっ、まくれっ、あー、ダメか。」


彼は任務そっちのけで竜馬レースに夢をかけていた。

右手にはエール、左手にはおつまみ。

彼は完全に任務を忘れていた。


ちなみに竜馬レースは地球で言う競馬のようなものである。

レースが一段落ついたところで彼は考えた。


「あれ?なんかラグア君に大事な事言われたような気がするけど…?ダメだ。思い出せないや。まあいっか。」


彼はそのまま屋台の方に歩き出して買い食いをはじめた。

彼は適当であった。


〜〜〜


夕日が沈みかけた頃に彼はようやく本来の目的を思い出す。

こんな事をしている場合ではない。

彼はここに至ってようやく城に向かった。


〜〜〜


〜ヒピー魔王城、城門〜


門番が言う。


「なんだ?もう今日の謁見は終わったぞ?帰れ。」


いくら自分がラグア君の部下ではないとは言え、さすがにこのまま帰るのはマズイ。

確実に怒られてしまう。


ノーマンは言う。


「僕はノーマン・ゲンガン。一応ラグア君の命令で謁見じゃなくて侵略に来たんだけど…。」


門番は「買い物に来たんだだけど」と言う様な言い方で侵略に来たと抜かす男の言葉を理解するのに少し時間がかかった。

だがすぐに立ち直り、職務を遂行する。


「襲撃だ。すぐにシグ様に知らせろっ。援軍も呼べっ。」


ほんの数分でわらわらと城の警備が固められる。

その間ノーマンは何をしていたかと言うと、ボーっと突っ立っていただけである。


「準備はいいかな?じゃーいくよ?」


ノーマンとシグの配下達の戦闘がはじまった。

模倣王はまだ発動させない。

あれは時間制限がある。

こんなところで使ってしまえば、シグと戦う時に困る。


ノーマンは単純なステータスの暴力でシグの配下達を次々と撃破していく。


「なっ!?なんでこんなヤツが、こんな強いんだよ?」


シグの配下達は喚いているが、ノーマンにとっては最早言われ慣れたセリフだ。

ノーマンはよくも悪くも平凡な見た目である。

更に固有スキル、認識偽造が高レベルな為、同格以下に実力を見破られる事はまずない。

だからこそ、ヒピー魔王国内に侵入しても敵と認識される事はなかった。

まあ、それがノーマンがこの時間まで目的を忘れていた原因でもあるのだが…。


城門の戦いはノーマンの勝利に終わった。


「こーゆーのガラじゃないけど、たまにはいつも遊んでばっかりじゃラグア君に悪いしね。」


ノーマンはそう言いながら城門を抜けると上階へと続く階段に1人の男が立っていた。

今までの雑魚とは違う雰囲気だ。

あれがシグ・ヒピーかな?


「ミグ様不在だからって単身で来るとは随分舐めた真似をしてくれるな?私はヒピー魔王国、最高幹部、アメーバロードのブロスと言う。シグ様は今お忙しい。私が相手をしよう。」


ノーマンは思う。

うーん、模倣王を温存して勝てるかどうか微妙なとこだな。

できれば使いたくないんだけどなぁ。


こうして、ノーマンとブロスの戦闘がはじまるのだった。


次回はセリーのお話です。

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