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第91話海底都市2


「魔王ラグアの配下達よ。歓迎するぞ。」


ゴルド・シーマは言った。

私は答える。


「ラグア様の配下は私だけだ。カティア様とそこにいるセルナースは協力関係ではあるが、配下ではない。」


ゴルドは言う。


「お前だけでも十分、戦力的にはヤバイけどな。お前の力は俺たち第三世代に匹敵するぞ?」


「御託はいいから要件を言え。でなければ予定通り攻撃を開始する。」


「こえーな。まあ、お前と戦っても勝てるかわからんのに、そんな化け物もいるなら戦うって選択はないな。俺はラグア殿と面会がしたい。取り次いでくれ。」


「わかった。ラグア様に繋ぐ。ラグア様がお会いになられる時はくれぐれも失礼の無いようにしろ。じゃなければこのままお前を消す。」


私は神託の繋がりを利用して、ラグア様に繋ぐ。

ちなみに私が神託で通信ができるのはラグア様とエリローズ様だけだ。


繋がった。


「ラグア様、ラグア様。」


「クソがっ、クソアマがぁぁっ、マジで死ねよ。」


繋がった瞬間にラグア様の思念が流れてくる。

何があったかはわからないが完全にタイミングを間違えた。

とてつもなく機嫌が悪い。


「あ?誰だ?エリスか。どうした?まさかそっちも取り逃がしたのか?」


確かラグア様とエリローズ様は覇王を倒しに向かったはずだ。

逃げられてしまったのだろうか?


「申し訳ございません。間が悪かったようなので、後ほど…。」


「あー、別にいい。どうした?」


「はっ、魔王ゴルド・シーマがラグア様に面会を希望しております。いかが致しましょう?」


「………連れてこい。」


ラグア様は一瞬エリローズ様と相談したようだったが、内容まではわからなかった。


「はっ、すぐに連れて参ります。」


ラグア様は一方的に通信を切断した。

やはり機嫌は最悪の様だ。


私は言う。


「ラグア様はお会いになられるそうだ。だが、ラグア様の機嫌は最悪だ。くれぐれも気をつけろ。」


ゴルドは答える。


「………わかった。まずはこちらの申し出を受け入れてくれた事に感謝する。」


「セルナース、長距離転移を頼む。」


「あら?空間王を使えば自分でできるんじゃないの?」


確かに私もやろうと思えばできるが、ここはセルナースの力を少しでも見ておきたい。


「まあいいわ。発動、自然の神、森羅万象。」


私達は一瞬で海底都市からエルライド王国に移動する。

やはり何度みても全然わからない。

これが神の力。

帰ったらそのままエリローズ様に相談しよう。


私はそう思うのだった。


次回ノーマンのお話です。

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