閑話シーラ・ベルネイア
あたしは黄泉の神でシーラちゃんを生き返らせた。
ちなみに生贄の王級スキルはジオっちが選んだ、獣王である。
効果は単純なステータスの増加系なのでもはやあたしにはもういらないらしい。
同じ理由でいくつかのスキルはいらないらしいが、最近の戦いでは、王級スキルなど使いものにならないので、あたし的には正直どれでもいい。
「ほえ?あれ?ミグ?そっかー。ミグも死んだのかー。ねーねー?ミグは誰にやられたの?ウチはテオレームとソドムが殺し合ってる時に両方殺そうとしたけど、袋叩きにあって負けちゃった。あれ?ウチの方が先に死んだから知ってるか。」
ジオは思う。
相変わらずのバカである。
いくら神魔大戦時は、ミグ以上の実力を持った最強クラスとは言え、神級2人に単身で切り込んで勝てると考える思考回路が意味不明だ。
ミグは言う。
「あたしは死んでないよー。あたしもやっと神級になれたんだよー。あたしのスキルでシーラちゃんを生き返らせたの。」
「いいなー。ミグ、神級までいったんだー。ウチはまだ水神の力を借りなきゃ神級になれないよ。」
半神である彼女は帝級スキル、水神の帝により神の力を降ろす事ができる。
神化状態のその力はせいぜいが下級神クラスだが、それでもまがい物とは言え神の力である。
だが、それは神の血脈である彼女だから成せる技だ。
ミグがシーラを優先的に復活させたのは、気の合うと言うだけではなく、純粋に強いと言うのも大きな理由だ。
「うん。これもイシュトス君のおかげだよ。他のみんなもすぐに…。」
ミグがそう言いかけた時だ。
感じる。
長距離転移の気配。
来る。
イシュトスは言う。
「ミグっ、まだアイツらと戦うのは早い。一旦逃げるぞ?」
あたしは答える。
「ダメだよ。あたしとラグアはお互いがお互いを殺したくて仕方がないんだから。」
「ダメだ。ラグアだけならまだしもエリローズも同時に相手するのは無理だ。アイツがその気になれば我等全員一瞬で消す事もできる。」
「………わかったよ。イシュトス君には感謝してるし今回だけだよ。」
あたし不承不承そう言った。
来た。
「おい?エリローズ。お前が長々、ライナーと遊んでいるから覇王もうやられちまってんじゃねーかよ。」
「私はあまりに可愛そうなのでジャンケンの勝ち方を伝授していただけです。それよりラグア様が玩具で遊んでいた時間の方が長いですよ?」
「あ?俺はいいんだよ。だって俺神様だし。」
「それを言うなら私も神様ですよ?」
「あー、うるせー。とりあえずコイツらぶっ殺すぞ。お前はどいつを殺る?」
「ならジャンケンでもしますか?」
「勝てる訳ねえだろ?俺お前に考え読まれてんだぞ?ミグのヤツは俺がもらうからな。」
こうして、ふざけたやりとりと共に、ラグアとエリローズが現れた。
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