after89神帝姫サフィア2
ピエロの仮面…
四情四鬼の筆頭、喜鬼の出立ちのティナはゆっくりと登場する…
対するカムラはもはや真っ青である。
「い…偉大なるお祖父様の推薦っ!?全宇宙をかけてお祖父様や偉大なる方々たちと戦った神話級の中でも頂点に君臨する本当の絶対神の一角…こんなのどうやっても…」
「かったいなー?そんでもって、全く覇気がないなー?白天の孫なんでしょ?まあ、これがオルメスが望んだ平和な世界のあり方なのかも知れないけど、なんか拍子抜けだなー」
対するティナは自然体で仮面の位置を弄りながら言った。
両者の温度差はとてつもない…
「それでは両者、試合開始!!」
ジェシカの掛け声の元、試合が開始されるが、どちらも動かない。
否、カムラは動けないのだ。
絶対に覆しようのない力の差を…
具体的には、かつてラグアが大海と一滴の水と表現したような、圧倒的な神格エネルギーの差をまざまざと見せつけられて…
そんなカムラにティナはため息を吐く…
「はあ…白天は盛り上げろって言ってたけど、さすがにこれじゃ、どうしようもないね。仕方ないな…ティナちゃんは雑魚をなぶる趣味はないから、一瞬で終わらせてあげる」
ティナがそう言った瞬間だった。
まるで先ほどの試合のリピートかのようにカムラは一瞬で爆散する…
何のことはない。
ただの神格エネルギーの暴力からなる、超スピードでカムラを完全に破壊して、元いた場所に戻った。
ただそれだけのことだ。
「勝者!!ティナ・ポロワ!!」
ジェシカの勝利宣言、そして、観客から見て、先ほど同様の完全なる別格の戦い…いや、一方的な暴力に大きな歓声がわいた。
〜〜〜
一方その頃…
〜イグロシアル上層部観覧席〜
「…兄妹揃ってマジで空気読めねーよな?リーゼ?向こうは収まりそうか?」
「100点とは言えないけど、ティナがある程度は誤魔化したよ。まあ、対戦カードを無視したおかげで、実力差が酷すぎて瞬殺なのは、当然っちゃ当然だけど、それなりには盛り上がって誤魔化せてはいるよ?」
俺の問いにリーゼはそう答えた。
元々ティナはもっと然るべき相手にぶつけて、デモンストレーションがてらお披露目する予定だった。
この迷惑な化け物の妹のおかげで、全部オジャンだ。
俺は舌打ちをする。
「ちっ…まあ、及第点ってとこか。…それで?遥々冥界から来たとか言う、主様の妹か?詳しく説明しろや?」
俺はサフィアに向き直ると若干の苛立ちを言葉に含ませたまま、言ったのだった。
少し時間ができたので、書いてみました。
久々の執筆でお見苦しい点があったらすいません。




