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after88神帝姫サフィア


『冥界がつまらない?ラピロア様は…』


『…お兄様も…そしてお父様の魂も粉々の状態で冥界に来ましたよ?再び復活するには権能を使わない限り、本当に気の遠くなるような時間がかかると思います。冥界とは魂を再構築する場ですので』


ラピロアも冥界に来たのか?という意味の俺の言葉に対し、サフィアはそう答えた。


『他の兄は…』


「対するはー!!」


言いかけた俺の言葉をジェシカの紹介が掻き消す…

ここじゃ、長話はできないか。


『試合は別に勝っても負けてもいいから、迎えを寄越すから終わりしだい上まで上がって来い。エリスっ!!リムリットっ!!』


『『はっ』』


俺は傍に控える二人にそう命令する。

たかだが、お迎えのお使いにエリスやリムリット…

ましては、二人ともなど、普通ならそんな命令を出すことは絶対にないが、相手は衰えてるとはいえ、ラピロアの妹…

キチガイみたいな年月を生きてきた正真正銘の化け物の一角だ。

用心に越したことはない。


その時だ。

観客席に歓声と驚愕の声が響く…


理由は簡単だ。

サフィアの対戦相手であるラルファの推薦枠…

リーゼが創造の概念で作り出した鵜飼神衛団、最強であるアテーゼを試合開始と同時に木っ端微塵に吹き飛ばしたのだ。


「…ちっ…空気読めねえのは兄譲りかよ…」


俺はため息を吐きながら呟いた。




会場はまだざわついている…

当たり前だ。

たかだか使いパシリともいえる迎えに、エリスとリムリット…

俺の両腕とも呼べる2人を寄越したのだ。

それはサフィアのやってのけた行為…具体的にはアテーゼを一撃粉砕したことを除いても、異常なことだった。


「…エリス様とリムリット様がお二方揃って直々に迎えにくるってあのサフィアって…」


「それ以上言うなっ!!誰が聞いてるかわからねーよっ!!それに、この状況を考えろっ!!どう考えてもサフィア様だっ!!」


会場の観客席からはそんな声が飛び交う。


「…ちっ…リーゼ。組み換えろ」


「まあ、雑だけど誤魔化すにはそれが1番か。りょーかいだよ」


俺の短い言葉でその意味を完全に理解したリーゼはすぐに取り掛かる…

リーゼに出したのは、対戦カードの変更の指示…




第12試合の紹介…

会場のざわつきは、準星帝カムラ・オルガット・シアルが登場してからも、そんなものはそっちのけで続いている…


だが、予測の範囲内だ。

何しろ、対戦カードを組み替えて、俺の推薦枠をぶち込んだのだから。


「続きましては………偉大なる永天…ラグア・エルライド・イグロシアル様推薦っ!!」


ジェシカのその言葉であれだけざわついていた会場が一気に静まりかえる…

狙い通りだ。


「かつて、偉大なる永天様と激闘を繰り広げた全宇宙の猛者…。アラウザルゴッド、眠鬼オルメテウスの腹心にして、友…。さらには自身もアラウザルゴッドの一角…」


カムラの顔が青ざめていくに連れて、観客たちのボルテージも上がり、観客の興味がそちらに向くのがわかる…

成功だ。

俺は口元に笑みを浮かべる…


「四情四鬼筆頭っ!!喜鬼、ティナ・ポロワっ!!」


オルメテウスもティナもまだ正式に俺の配下と発表していない為、ジェシカには呼び捨てするように指示を出してある。


観客席の盛り上がりは最高潮となった。


リアル引越しが全然進みません…

もうしばらくお待ちください。

すいませんが、よろしくお願いします。

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