after86神星帝争奪戦57
一方その頃…
〜神星帝争奪戦、本戦会場〜
「…甘いな。貴様らは実戦が経験が少なすぎる。まあ、生まれた時代の都合上それも仕方のないことなのかも知れんが…」
「…あなた様がそう仰られるならそれはその通りなのでしょうね…。元々勝てるだなんて思っていませんよ!!」
第9試合…
第七星帝ロニーの推薦枠であり、惑星国家イグロシアル最高幹部、四天王の1人…
精霊魔王フィリム・アースと準星帝ベジとの戦いは一方的なものだった。
ほとんど動いていないフィリムに対し、ベジは全くと言っていいほどダメージを与えられていない…
こんなものはもはや勝負ですらない。
試合はそのままフィリムの一方的な展開で幕を閉じる。
〜
続く第10試合…
予選から上がってきた、準星帝イーラの相手を務めるのは、第八星帝イグリースの推薦枠でリムリット神衛団の二大副団長の1人であるイブ…
これまた一方的な試合展開でイブが勝利をおさめる…
〜
〜イグロシアル上層部、観覧席〜
「あああああーーーっ!!師匠暇だよーーーっ!!」
観覧席に叫び声が響くとそれを言い放った本人は立ち上がる。
「黙って座れや?問題ばっか起こしやがって」
俺は観覧席に無理矢理連れ戻したミグに対して言った。
腕相撲大会で盛大にやらかしたコイツに対するこの処遇は当然のことだ。
「こんなことなら、あたしも出ればよかったよっ!!そうすればここまで暇になることも…」
「お前がでたらそれはそれで、問題しか起きねーからな?待ってろ、もうすぐ強制的に連れ戻さなきゃいけないバカが増えるかも知れねーからな?」
バカとはもちろんエリローズのことである。
こっちはこのまま放っておくと、そのうち本戦自体をめちゃくちゃにしそうな勢いである。
やらかさなくても、決勝手前には…
やらかしたら、その場で俺は連れ戻すつもりだ。
その時だ。
ミグから転移の気配がした。
俺は神格エネルギー差で無理矢理止める…
「どこ行くんだよ?お前1人で祭りなんか参加させねーぞ?」
「…散歩だよ。この宇宙じゃなければ別にいいでしょ?」
「ちっ…あんまり長居すんじゃねーぞ?用がある時は神通で呼ぶから帰ってこいよ?」
「はーい」
もはやただのガキと父親の会話である。
俺はコイツの保護者でも、父親でもないのだが…
いや、師匠だから弟子だから保護者なのか?
いやいや、仲間ではあるが、パワーレベリングで転生の概念を摂らせた以来、もはや1000万年以上師匠らしいことなんかしてないわ。
イグロシアル最高戦力上位勢…
下手なアラウザルゴッドですら、勝負にならない、全宇宙屈指の実力者になったのは、ただのコイツの生まれ持った才能だ。
俺はそんなことを思いながら、中身はガキのままの弟子?
…を送り出すのだった。
次回更新予定は1月23日です。
とりあえず週一連載でなんとか再開できるように頑張ってみます。
今後ともよろしくお願いします。




