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after75神星帝争奪戦(裏)


場所は変わって…



〜とある宇宙〜


男は球体に映し出された試合を注視する…

その球体はイグロシアルが全宇宙に対し、今回のお祭りを見せつけるために大量にばら撒いたものだ。


試合会場に来れなかった者たちにも、生中継で見られるようにとのことだが、裏を返せばその目的は力の誇示に他ならない。


「ねーねー?今どんな感じ?」


男の背後から、女が声をかけた。

男同様に、特徴的な獣族系…それも獅子をモデルにした姿の女の見た目はかなりよく似ている。


それは球体を注視している男と、後ろから話しかけている女の血がかなり近いことを示していた。


男は振り返ると口を開く。


「ん?ああ、姉貴か。どんなも何もないぞ?ローギンとかいう神が準星帝のルークとかいうヤツをボッコボコにしてるところだぞ?」


球体に映し出された試合の様子は一方的だ。

これでは勝負がつくのも時間の問題である。


女の方は球体の様子を冷静に分析する…


「まあ、準星帝ってのもピンキリだしね。リーザみたいな単純な神格エネルギーでは測れない強さをもつ連中もいるけど、まあ、大半はロクに実戦もしたことのない連中ばかりだよ?まあ、こんなもんでしょ?」


球体の中でルークの神格エネルギーが消滅するのを見届けると、男の方の姉にあたる女はそう吐き捨てた。


「…そう言ってやんなよ?それに、俺らの実戦経験だって、大っぴらにできないもんばっかりなんだぜ?」


男…弟の方は姉に向かってそう言った。


「まあ、そりゃ仕方ないよ。あたしたちが生まれるより前に父上は永天に負けちゃった…いや、永天が公表している歴史だと、戦う価値すらないと判断されて、どこかに放り出されちゃったんだしね?」


「…おい…いくら姉貴だからって言い過ぎ…」


「事実なんだからしょうがないじゃん?それがあたし…ミオン・ガルオンの父、レオン・ガルオンだよ。まあ、ゲオン?あんたの父でもあるけどね?」


女こと、ミオンはピシャリとそう言い放った。




レオン・ガルオン…

ラグアと同期の転生者である彼女達の父は、ラグアの理想郷に真っ向から抵抗し、牙を向いた。


もっとも他の2人の同期の転生者…

カティアやシュドレも、ラグアに完全に賛同したとは言いがたいが、大きな力には逆らえず、結果、現在ではその大きな力の一部となってしまった。


レオンはそんな状況の中でも、ラグアに抵抗した最後の転生者だったが、結果は封印され、ようやく解放されたと思えば、殺してすらもらえずに、辺境の宇宙に放り出されてそのまま放置である。


永天、ラグア・エルライド・イグロシアル…そして本国、惑星国家イグロシアルの結論は、殺す価値すらもないどうでもいい存在だということを如実に語っていた。


という訳で長らくお待たせしました。

まだ完全とは言いがたいですが、復帰させていただきます。

スランプを脱却した訳ではないので、更新が止まることも多いかと思いますが、温かい目で見ていただけたら幸いです。


これからもよろしくお願いします。

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[一言] お久しぶりです。ゆっくり待ってます
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