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after67神星帝争奪戦49


〜現在〜


リーゼお姉様に叱られた…

ミリーの頭はもはやそのことでいっぱいだ。


ミリーにとって…

いや、ほとんどのラグアの子たちにとってもリーゼは別格だ。

それこそ、偉大なる父…

永天ラグア・エルライド・イグロシアル様と共に今の時代を作り上げた立役者…

生きる伝説なのだ。


もっとも過去にリーゼに救われたことがあるミリーにとっては更に特別な存在だったが…


挽回しなくては…

このままでは敬愛するリーゼお姉様に失望されてしまう。

自分に期待してくださっているお姉様の顔に泥を塗ることなどありえないし、お姉様に嫌われるなど考えたくもない。


実際リーゼはミリーに期待したことなど、一度もないが、ミリーの中ではそのように曲解されていた。

もっとも、そう曲解させて他者を手懐けるのが、リーゼのカリスマ性であり、持って生まれたリーゼの能力の一つでもある。


リーゼは他者をほとんど信用しない。

信用しているように見える部分は、リーゼは自身の手の平で他者の行動を先読みしているに過ぎない。

信頼と信用は違う。

期待などという言葉は、リーゼにとっては幻想にすぎない。


リーゼにとって、他者とはチェスや将棋の駒と同義である。

味方か敵かもそうだが、その駒の能力以上のことをリーゼは期待したりしない。


一部のイグロシアル上層部に対してだけは、リーゼは信頼をおいているが、それは信用ではない。

信用という言葉になると話は変わってくる。


例外をあげるなら、多少なりともリーゼが信用しているのは、ラグアとリオーナだけだ。

それにしても、リーゼが2人を信用している理由はまるで違う。


ラグアに関しては例えどんなことがあっても、自分が参謀として…

父を想う娘として…あとは引き継ぐ…

それだけの話…


リオーナに関しては、リーゼは唯一自分の代役ができる存在と考えているからだ。


長くなったが、何を言いたいのかと言えば、ミリーには、リーゼが信用する要素はカケラもありはしない。

信頼の僅かなカケラもはっきり言って皆無に等しい。

ギースやマリアの方がリーゼの信頼という面においては遥かに上位である。


そんな当の本人であるリーゼは、ジェシカから引き継いだ紹介を続ける。


ミリーは祈る…

頼むから、対処できるレベルの相手であってくれと…

イグロシアル最高戦力は、はっきり言って戦いたくはないが、下位勢なら、相性しだいでは神星帝時代に権力にものをいわせて蓄えたものを使えばなんとかなる可能性はある。


それ以上…

上位勢…例えば先程だとエリローズ様のような存在がきたらもう終わりだ。


理想は最高戦力にも入らないレベルの…


「続いて、ママがリーゼたちの母なら、ウリンはイグロシアルの科学の母っ!!星王ウリン・ドーラス・イグロシアル推薦…」


リーゼの紹介は続く…

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