after65神星帝争奪戦47
「まあ、そうだけどさ…」
「だったら話は終わりだ。これでも俺はお前に感謝してるんだぞ?あの時俺がどれだけ…」
「やめやめー!!この話は終わり!!」
カティアは照れ臭そうにシュドレの昔話を無理矢理、遮断した。
そして…
「そして、そんな私に感謝しているシュドレ君はもしかして、私に気を遣って結婚しないのかな?経験豊富なカティアお姉さんはいつでも………すいません、冗談です。悪ふざけで、親友失いたくないです。忘れてください」
シュドレの若干の怒気…
そして、自分の悪ふざけが過ぎたのがわかったのだろう。
カティアは素直にそう謝った。
そんなカティアの頭をシュドレは優しくポンポンと叩く。
〜
場所は変わって…
〜試合会場〜
「それでは、第7試合!!まずは……」
紹介文を読み上げようとした、ジェシカが口籠る…
紹介文にはかなり酷い内容が書かれていた。
先程のことがあったばかりのジェシカは正直こんなものは読みたくはない。
だが、読まないわけにはいかない…
職務を全うしないと…
ジェシカは意を決して読み上げる…
「ある意味では、今回の神星帝争奪戦の立役者!!五代目、神星帝にして……支持率歴代最下位…原初期の星帝からの降格は史上類を見ない……」
「くくくっ!!貴様おもしろいな?私が神星帝となった暁にはたっぷり可愛がってやるとしよう」
「ひっ!?ど…どうかご容赦を…」
あまりにあまりな紹介をされた、五代目、神星帝、ミリー・オルガット・シアル…
さすがに全宇宙の観客を目の前に、ここまで言われて怒らないのは、ミリーの性格上あり得なかった。
「貴様は、私が負けることを祈っていたらいい。さあ、続きを読め」
見てわかるほどの怒気を放っているミリーだが、怒りの割には案外冷静である。
ミリーの本当の殺気をぶち当てられた日には、絶大な力の差があるジェシカなど、その場で死んでしまうことすら、あり得る。
震えと涙が止まらないジェシカは、なんとか続きを読み上げようとするが…
「!?っ」
ここでジェシカはハッと息を呑む。
実況席にはあり得ない存在がいたのだ。
「ミリー、やりすぎだよ?パフォーマンスはいいけど、あんまり下の立場の子をいじめるのは関心しないな?」
その声にミリーも目を見開く。
その声を忘れるはずはない。
「!?っ、申し訳ごさいません、リーゼお姉様。悪ふざけが過ぎました」
ミリーはその場に跪いた。
「まあ、せっかく出てきたから、リーゼが読むよ。現、準星帝、元、神星帝!!ミリー・オルガット・シアル!!」
リーゼに名を呼ばれたミリーはおずおずと立ち上がるのだった。
すいません、体調不良により、もう3日延期お願いします。
次の更新は2月19日を予定しております。
すいませんが、よろしくお願いします。




