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after64神星帝争奪戦46


〜試合終了後〜


一度控室に戻ろうと、シュドレは控室の扉を開ける…


シュドレの控室は最高幹部、四天王であるシュドレに相応しく、他の準星帝や特別幹部に与えられた部屋とは一線を画す…

そんな豪華絢爛な部屋に設置された座り心地の良さそうな椅子には、すでに先客がいた。


「カティア、別に俺の部屋に入るなとは言わないが、自分の部屋の方がいい部屋だろ?」


勝手に入ったこと自体はまるで気にしていない風にシュドレは言った。


ライナーの部屋に勝手に入ってくるかつての四天王たちとは違い、シュドレとカティアにはお互いの部屋に勝手に入室しても問題がないだけの信頼関係がそこにはあった。


もっともシュドレは全裸の男女…まあ、片方はカティアだが、それがいる可能性のあるカティアの部屋には間違ってもノックなしで入室することはありえないが。


「部屋に可愛い女の子が夜這いしてるのに、つれないよね?」


カティアはシュドレの言葉に対し、上目遣いをしながらそう言った。

椅子に座っているカティア…

立っているシュドレ…

元々の身長差もシュドレの方がだいぶ高い…


上目遣いはたしかに可愛く見える。

だが…


「…お前はそういう対象じゃねーよ?」


シュドレはカティアの頭をワシャワシャと撫でながら言った。


「やめてよ。せっかくセットしたのに。私にこんなことして許されるのなんか、あんたぐらいよ?」


ボサボサにされた髪を整えながらカティアは言った。

たしかにこんなことは長い年月で恐ろしい数に増殖したカティアの旦那でも許されない。

カティアとカティアの旦那には、明確な上下関係がある。

カティアの旦那にとっては、カティアは配偶者以前に星王様なのだ。


「かもな?」


言いながらシュドレは口元に笑みを浮かべると、別の椅子を念力で浮かせて自分のところにもっていくと腰掛ける。


「私はかっこいいのに、未だに独身なシュドレが可哀想で誘ってあげたのに、酷いなー」


カティアは不貞腐れた風にそう言ったが、長年の付き合いだ。

冗談で言っているのはわかる。


「独身だろうと相手ぐらい選ぶぞ?リアル四皇ビッ○マムなんか冗談じゃねーよ」


「うっさいなー!!そんなんだから結婚できないんだよっ!!」


「する気もねえから安心しろ」


こんなやりとりはもう長年で数え切れないぐらいしてきた。


ここでカティアは、真顔になる。


「シュドレ、ジェシカのこと、ありがとう。本当は私が止めなきゃいけない場面だったよね」


「気にすんな。お前が直接出てったら、あのゲノーとかいう準星帝はただじゃ済まなかった。自分でわかってると思うが、お前は影響力がヤバいから、軽はずみに出ない方がいい」


シュドレは言ったのだった。

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