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第85話第一回エルライド王国会議3


「じゃー残りのメンバー全員でゼブル・ガイウスを潰せ。会議は終了だ散れ。」


「「はっ。」」


魔王ゼブル・ガイウスは第三世代の魔王だ。

四天王と言う名の残りの幹部を2つに分ける事も考えたが、万が一にも負ける訳にはいかない。

多少過剰戦力でもいいだろう。


部屋に残ったのはエリローズとアリエルと俺のみ。

エリローズは言う。


「さて、私はラグア様とデートですね。なんかはじめて出会った頃の様で楽しいですね。」


「うるさい、黙れ。」


コイツと行動するのは嫌だが、俺達が単独で動くのは危険だ。

エリローズは言う。


「ではラグア様、覇王とか言うのを潰しに行きましょう。」


「いや、全員出払っちゃうし防衛戦力を空にするのはマズイだろ?」


俺は思う。

前回も俺が不在の時に襲撃にあった。

防衛戦力をガラ空きにするのは危険だ。


「ではゼブルに回しているあなたの配下から1人を、防衛戦力に残してみては?」


まあ、覇王をやるならそうするしかないか。

俺は四天王を呼び戻す。


「あー、悪いが1人ここに残さなきゃならなくなった。悪いがジャンケンしてくれ。」


ちなみに、ジャンケンは俺が配下達に教えた。

そしてコイツらのジャンケンはもはやジャンケンではない。

超高速で繰り出される手の先読み合戦。

そして王級を駆使した完全な反則合戦。

それがコイツらのジャンケンだ。

完全に能力の無駄遣いである。


「発動、妖精王、確率操作。」


フィリアが王級スキルを発動させ、皆が一斉に王級スキルを発動させる。


「発動、魔導王、時間王、短期未来予知。時間操作。」


「発動、精霊王、ステータス増加、簡易時間操作。」


「発動、剣王、………。なんか俺だけ不利じゃね?俺のスキルジャンケンに使えなくね?」


一瞬で勝負がつく。

ライナーの1人負けである。


「いや、おかしいだろ?みんなズルすぎだろ?」


「ライナー弱すぎ、いつも負けてる。」


セリーが言った。


エグっ。

見てて同情する程ひどい結末だった。

だが、勝負は勝負だ。


「ライナー、お前は残れ。」


「そっそんな、ラグア様…。」


「まあライナー今回は運がなかったと思ってさ?」


フィリアが言った。


「フィリア、こっちはジャンケン制度ができてからいつも負けてんだよ?」


「ライナーは戦闘特化しすぎだ。負けるのは当然だ。」


フィリムも言った。

味方は0である。


こうして第一回エルライド王国会議と言う名のバカげた余興は幕を閉じた。

ライナーはアリエルに助けを求める視線を送るが、華麗にスルーされるのだった。

次回閑話になります。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 読み直しをしていますが、このライナーがじゃんけんで負ける流れは何度見ても笑っちゃいますw [気になる点] このころのカティアってラグアの配下だから「人魔」なんですかね?
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