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after56神星帝争奪戦38


「ラウラ様お疲れ様です」


観客から見えない位置…

ファンサービスを終えて普段の表情に戻ったラウラに男がタオルを差し出す。


タオルを受け取りながらラウラは口を開く。


「別にあの程度のゴミなんか疲れてもいないよ。まあ、私はここまでだろうけどね?たしか私の次の相手はエリローズ様だったよね?…適当な理由をつけて棄権できる?」


「…お気持ちは察しますが、難しいかと思います。神星帝争奪戦は全宇宙をあげた興行です。そういった行為はイグロシアル上層部からの反感を買う可能性が…祭りを盛り下げることに繋がる行為はあまりよろしくないかと…」


ラウラは表情を変えないまま、使い終わったタオルを男へと返す。


「まあ、私もそれぐらいの理解はあるよ。エリローズ様が相手じゃ、さすがの父さんも私のことを庇いきれないだろうしね?それに、父さんの顔に泥を塗るわけにはいかない…。試合にはでるよ」


「…申し訳ございません」


ラウラの言葉に男は深々と頭を下げる。


ラウラと会話するこの男はイグロシアル剣刀連盟の理事に5人いる理事の1人で、ラウラの身の回りの世話を任されている。

剣の腕はラウラには遠く及ばないが、それはラウラと比べての話だ。

下級武神にまで至っているその実力は、イグロシアル剣刀連盟の理事に相応しい。

そして、剣神の血をひき、ライナーの剣を完璧なまでに受け継ぐラウラを理事たちは純粋に尊敬していた。


「グリード。このあとはどうする?せっかくの祭りだし、何もしないってのもつまんないし、どっかに出かけよっか?」


理事の男…グリードはラウラの言葉に一度だけ、眉をピクリと動かす。


「ラウラ様、申し訳ございません。もう一つだけ言わなければならないことがありまして………ライナー様がお呼びです」


歩きながら話していたラウラは足を止める。


「…グリード?それを先に言いなよ?…着替えてくるよ。稽古でもないのに、父さんの前にこんな格好で出るわけにはいかない」


「…申し訳ございません」


グリードはもう一度深々と頭を下げた。




「父さん?ラウラだよ?」


ラウラは父に呼び出された部屋…

第五階層に作られたライナーの私室の扉を叩く。


父であるライナーは最高幹部…

それも、総統であるライナーは最高幹部の中でも最高位の権限を持つ。

このような立派な私室を与えられているのは当然のことだ。


特別幹部である自分に与えられた私室とは比べるまでもない。


「おう。ラウラか?入ってこいよ?」


部屋の中から聞こえるライナーの声を確認すると、ラウラは入室するのだった。


すいません、活動報告にも書きましたが、年内の更新が不可能になってしまいました。

申し訳ございません。


再開は1月5日を予定しております。

すいませんが、よろしくお願いします。

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