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after55神星帝争奪戦37


ラウラはここでついに腰に挿している、2本の剣を抜き放つ。

その抜刀の瞬間だった。


ラウラのもっとも近くから攻撃していたホーリンの触手の内の2本がバラバラになる。


さらにラウラは触手の切り口を足場にしながら、次の触手を切り裂き、とんでもない勢いでホーリン本体へと迫る…




自身の触手と光の檻をくぐり抜け、自身に迫ってくる少女の皮を被った修羅にホーリンは戦慄する…


概念も使わずに剣と体捌きだけでここまで…


とにかく、このまま接近戦になってはこちらに勝ち目はない。

自分もあの触手と同じ運命をたどるのは、目に見えている。


ホーリンは千手観音モードを引っ込めようと触手を戻す。

その瞬間だった。


「なっ!?」


ホーリンが触手を引き戻すその刹那、ラウラは触手の一本に剣を突き刺したのだ。

引き戻された触手がどこに向かうのか…

それは剣を握るラウラまで連れて、真っ直ぐにホーリンの本体に引き戻される。


「…私が母さんの娘で唯一感謝してるのは、私を人並み以上の頭に育ててくれたことかな?まあ、こんな小細工は真の強者である父さんみたいな人には必要ないけどね?」


ホーリンは慌てて触手を止め、別の触手をラウラに殺到させるが、時すでに遅し…殺到した触手はラウラが両の剣を振った途端にバラバラになる…



くる…

やるしかない…

ここにきて、ホーリンもようやく覚悟を決める。

目の前の剣神の血をひく修羅との肉弾戦をする覚悟を…


ラウラは口元に笑みを浮かべる。


「いい目だね。誇りに思うといいよ。全宇宙最高峰の剣で死ねる機会なんて、滅多にないよ?」


ホーリンとラウラはぶつかり合う…


側からはそう見えた。


実際はぶつかったあとに目にも止まらぬラウラの芸術とも呼べる剣の…斬撃の嵐が吹き荒れていたのだが…




そして…


「…ライナー様には………似ても似つかない……が…剣だけは…………本物……か…」


ホーリンはバラバラになった身体から神格エネルギーを散らしながら最後にそう言うと完全にこときれる…


「ラウラ様〜!!」


観客の1人が叫ぶ。


ホーリンとラウラのやりとりのほんの一部でも聞いていたなら、間違ってもそんな声援がとぶことはないが、幸か不幸か、故意的に会話を聞こえないようにした、ラウラとホーリンのやりとりが観客たちの耳に入ることはなかった。


ラウラは両の剣を腰に収めると、少女らしい愛らしい笑顔で観客に向かって手を振る…

それは先程までの修羅の如き戦いを演じていたものと同一人物であるとはとても思えなかった。


こんなところもラウラの人気の要因の一つである。


手を振ってファンサービスをしながら試合場を降りるラウラに会場は割れんばかりの歓声に包まれる…


ラウラはそれを背に、満足気に試合場を降りるのだった。


すいません。


リアルで本業が、オールで金曜の昼から日曜の朝までという恐ろしいことになってしまいました…


大変申し訳ございませんが、次の更新は月曜日でお願いします。


たぶん、さすがに寝ないと書けないので…

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