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after51神星帝争奪戦33


これは…?


テオチューの10万ボルトを受けたミラリーは困惑していた。

神格エネルギーはゴルーダの方がミラリーよりも少し上だが、ミラリーもゴルーダも互いにオリジンゴッドだ。


王級スキルなど効くわけもない。


「マズイ効果がない!?相手は、じめんタイプか!?」


「…テオチュー…」


未だふざけている…いや、たぶんこの調子なら最後までふざけるだろうサトローズ…

そんなサトローズにテオチューも合わせる。


ミラリーはゴルーダの方を振り返る。

ゴルーダ何が正解かはわからない。


エリローズ様は遊んでおられる?

ならば遊びに付き合って機嫌をとるべきなのか?

ゴルーダはミラリーにアイコンタクトで攻撃の指示をする。


ゴルーダのその指示を確認すると、ミラリーは全身に神格エネルギーを込める…

概念などではない。

純粋な神格エネルギーを込めた一撃…

神格エネルギーの差は歴然…

テオチュー…イグロシアル最強の一角に君臨する暴力の化身相手にはかすり傷ひとつ負わせることすらできないだろう。

だが、ミラリーはゴルーダの命令に従い、突撃する…


対するテオチュー側は迎撃の姿勢をとろうとするが、すぐに思い直し、無防備な体勢のまま突撃を受ける…

ターン制を無視しようものなら、サトローズの世にも恐ろしいモン○ターボールをぶつけられるからだ。


ミラリーとテオチューは激突する…


「ぐっ…テオチュー!?」


大してダメージを…いや、それどころか力の差がありすぎてノーダメージなのだが、テオチューは思い切り吹き飛ぶ。

サトローズはここでは完全に法律なのだ。

遊びに付き合わないという選択肢はありはしない。


「大丈夫かっ!?テオチュー!?アイアンテールだっ!!」


ダメージを受けた演技をしながらテオチューは口元に笑みを浮かべる…

概念による攻撃はともかく、物理攻撃の指示が出た。


つまり…


テオチューは尻から金剛の概念で生成した尻尾を伸ばす…

大量の神格エネルギーを込めて…


その尻尾から放たれる破壊不可能かつ、触れたものを分け隔てなく木端微塵に、塵に変える尻尾は決してアイアンテール等ではない。


尻尾から放たれる波動が会場全体に小刻みな振動を生む…

ゴルーダ、ミラリー…そして観客たちがその圧倒的なまでの力の塊に息を呑む…


だが…


ビクリッ…


テオチューは後ろに殺気を感じて即座に振り返る…

自分の仕える絶対の神が怒っておられる…


そして…


「大丈夫かっ!?テオチュー!?俺は自爆しろなんて言ってないぞ!?テオチュー!?」


学習しないバカは見るも無惨な姿に…

それに駆け寄る正真正銘のバカ…

試合会場がカオス極まりない状況になった時だ。


「はい、一回中断。バカ2人?ふざけてるのはもうわかってるけど、収拾つかないでしょ?これ?」


試合会場にそんな声が響くのだった。

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