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after42神星帝争奪戦24


「…全く予想してなかった訳じゃないけど、最悪だね…初戦からこれかよ…クソがっ…」


リーザはルビアの散々な負け方を目の当たりにするとそう吐き捨てた。


「次の試合は10分後となります」


会場にジェシカのアナウンスが流れる…


初戦の相手はまだわからない…だが、勝ったとしても二回戦にあたる相手は既に決まっている…


勝てるか?

セリー様相手に…


少しでも情報が欲しかったが、ルビアは何もできずに負けてしまった。


できれば、自分の相手はセリー様よりはマシ…いや、多少実力が劣る程度では厳しい戦いになることは避けられないが、せめてそれを祈ろう。



〜10分後〜


リーザは既に闘技場に立っている。

ジェシカが少し棘のある自分の紹介をしたみたいだが、そんなことを気にしている余裕はない。

これから出てくる相手は十中八九、自分より遥か格上なのだから…


「では、続きまして、そんなリーザ様の相手は…」


リーザはジェシカの言葉に集中する情報がなく、何も対策が練れなかったが、この紹介中に多少の対策は練れる。

自分は偉大なるリーゼお母様の娘だ。

自分ならできる。

そして勝つのだ。


リーザがそう決意している間にも、ジェシカの紹介は続く…


「星王、シーラ・ベルネイア・イグロシアル様、推薦…惑星国家イグロシアル、上級幹部…」


上級幹部!?

リーザは耳を疑った。


上級幹部とは、永天歴も500万年を超えた頃に、新たに生まれた階級である。

幹部以上の…固有スキル、不老を持っている者達はこの争いのない平和な時代では基本的には死なない…


結果、永天歴、500万年前後には全宇宙には、権力者たちの血族にあたる幹部や、一般から上がったそれなりに優秀な能力のある幹部たちが溢れかえっていた。


当時の神星帝…二代目神星帝で、リーザの母にあたる現、永星帝リーゼ・エルライド・イグロシアルは無秩序に増え続けた幹部たちはやがては、イグロシアル自体の秩序の崩壊につながるという理由で、幹部階級を3つに分けた。

下から準幹部、幹部、上級幹部という風に…


そしてどういう者たちが上級幹部になったのか…


リーザは思う。

たぶん当たりだ…

と…


血筋だけの…特別幹部以上との関係性がそれほど濃くない連中は準幹部止まりだ。

それなりの能力が認められている者達は幹部クラスだ。

そして、星王たちや、特別幹部以上の関係がかなり濃いか、その両方が揃っている者が上級幹部だ。


だが、所詮は自力で特別幹部になれないような連中である…


「ゴッズクローン、ミュン・ゾフィス様ー!!」


紹介のあとに現れた少女を見ると、リーザは表情には出さずに内心でほくそ笑んだ。

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