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after40神星帝争奪戦22


場所は変わって…


リーザは本戦の第一試合が行われるのを、待っていた。

ちなみに自分は第二試合だ。

なら何故この第一試合をこれほど注視しているのか?

簡単だ。

第一試合はルビアが戦うのだ。


「じゃー、リーザ、思ったより早く当たるだろーけど首洗って待ってな?」


「ルビア、そんな事言って簡単に負けてくるんじゃないよ?本戦の相手はみんな推薦枠だよ?予選と違って弱いヤツなんかいるわけないんだから?」


「はいはい、ウチに任せときや?」


ルビアは軽い調子で試合へと向かう…




「ご来場の皆様ー。記念すべき神星帝争奪戦、第一試合を彩るお二方ー!!まずは予選からの突破者からー!!」


天性の才能から発せられたジェシカの美しい声に観客達は聴き惚れる…


ルビアは自分の紹介を待つ…


「まずは四宙天、ミーラル・イグロシアル様、管轄下、偉大なる永天様の血を引く、準星帝…ルビア・オルガット・シアル様っ!!これまで全ての試合を…」


ここでジェシカが一瞬言葉に詰まるが意を決したかのように言い切る。


「…よく言えば余裕…悪く言えば退屈そのものな試合で片手間に処理してきた…だが、今回の相手にもその余裕が続くのかー!?ルビア様の入場ですっ!!」


最後はヤケ気味に言い切ったジェシカに対し、ルビアは口元に笑みを浮かべながら歩を進める…


言ってくれるやないの?

たしかに退屈な試合だったわ。

やってる方もね?

なかなか肝の据わった子やないの?


ルビアは思った。


紹介文の内容にどうしていいか分からずに戸惑っている様子の観客達にルビアは笑顔で手を振る。


すると、ルビアのその態度の為か、観客は歓声に包まれる…


「ジェシカちゃん、勇者だなー」


どこかからそんなヤジが飛んだ。


ルビアは試合場の中央まで跳躍すると、対戦相手の紹介を待つ…

どんな相手が来ようと…


「続きまして、星王エリス・イグロシアル様推薦、惑星国家イグロシアル、最高幹部、総統補佐、四天王…数多のゴッズクローン最強にして、偉大なる永天様の最古の配下の一人…。………その狂気の炎は平和な時代になっても未だ衰えず…」


は?


ルビアは空いた口が塞がらなかった。

いくらなんでも…


「セリー様っ!!」


ゆっくりと青髪の小柄な女性が入場してくる…


そこには、ジェシカのトゲのある紹介文にすら全く興味がないのか、対戦相手であるルビアに笑みすら浮かべるセリーがいた…

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― 新着の感想 ―
[一言] ふふふ、セリーが出ると言うことは、即ちラ、ラ、 ライナーの闘いが観れる!? なんて素晴らしい日なのだろうか(ライナーが出場するとは限らない)。ふふふ、物凄く興奮しているよ ライナー。あーライ…
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