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after37神星帝争奪戦19


「ふふっ、将棋以外の才能がないか…その天性の才能だけで、こと頭脳戦においては絶対を自負しているリーゼに張り合った…そのことだけでもリーゼがお前を配下に…直属の配下にと勧誘する理由としては十分すぎるよ。少なくともお前はたった100年やそこらで寿命が尽きて死ぬには勿体なさすぎるよ?…どうかな?」


そのリーゼの言葉を横で聞いていたギースとマリアの目は驚きに少し見開かれるが、何も言わない。

現在、神衛団を除けばリーゼ直属の配下…

恒久的にリーゼに仕えている配下はギースとマリアのみである。

他の者達はギースやマリアの配下や、臨時で必要な時のみ呼び出す者がほとんどだ。

ギースとマリアはこのリーゼの言葉だけで、リーゼが燕寿のことをどれだけ買っているかを理解した。



燕寿は口を開く。


「はっ!!至らないところばかりでしょうが、これからよろしくお願いします」


これ以上謙遜すれば逆に失礼に値する…

それに、永星帝の直属の配下は燕寿にとっては恐れ多いことではあるが、これほどの高待遇はないとも言える…


「うん。ならしばらくはマリアの副官としていろいろ学んでくるといいよ。マリア、よろしくね?」


「はっ」


傍らに控えていたマリアがリーゼのその言葉で跪く。


こうして、燕寿はリーゼの配下になることになる…




その頃…


「師匠?リーゼちゃん遅くない?なんだっけ?落とし物拾ったんだっけ?」


俺は腕相撲大会をめちゃくちゃにしたばかりか、擬態まで解いて強行したバカに青スジを立てる…

ちなみにこのバカはリーゼの言葉の意味もわかっていない。


ん?俺?

俺は普通に麻雀して、普通に3回戦で負けたところで、リーゼが配下にしたいヤツがいると連絡が入り、仕方なく……参加者全員の腕を引きちぎって優勝したあとに、不完全燃焼だとか言って、職権乱用をして二周目をはじめようとしたこのイカれスライムの首根っこを引っ掴んで物理的に引きずってきた。


大会参加者が擬態を解いた状態の俺に対し、跪く前に尊敬の眼差しを浴びせてくれたが、これを俺の好感度を上げようとしてやったのならコイツは天才である。


まあ、絶対にないが…


「師匠ー。次どこいくー?」


「黙れっ!!次に俺から離れたら問答無用でイグロシアルに強制送還するぞっ!!」


「えー…」


そんな時だ…


「ただいまー。パパは普通に楽しんでたみたいだけど、ミグは派手に暴れたねー」


リーゼが戻ったのは…

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