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after32神星帝争奪戦14


「うぎゃああああっ!?腕がっ!?腕がぁぁぁっ!?」


「腕がとれたぐらいでいい大人が喚いちゃダメだよ?ほら?あたしはとれても大丈夫だよ?」


自分で自分の腕を引きちぎって見せたミグに周囲は騒然としている…


どうしてこんな状況になったのか?




約10分前…


「記念大会?」


ミグは参加者募集の看板を見て興味を持った。


神星帝争奪戦に伴い、全宇宙から様々な観客やら参加者の関係者たちが集まっている。

その中には神星帝争奪戦には出なくても自分の得意分野なら全宇宙でも上位に位置する者たちもいる…


神星帝争奪戦、記念大会はそんな者たちが主催した全宇宙をあげてのお祭りの一部だ。


「師匠出ていいー?」


「いろいろあるが、どれに出るんだよ?」


看板に表記されている競技は多種多様だ。

変わったのだと、ジャンケンとか完全に運ゲー…

まあ、俺たちがやれば運ゲーではないが、そんなものまで存在する。


「あたしはこれに出るー」


ミグは看板の一点を指さした。


「…腕相撲大会?…やりすぎるんじゃねーぞ?」


「……お前も出るか?」


俺は一応擬態している為、リーゼを名前で呼ぶのをやめてそう聞いた。


まあ、ミグの世話役をリーゼに押し付けようとした魂胆がないと言えば嘘になる。


「いや…こっちの方が興味があるかな?パパも出るならこれとかいいんじゃない?」


リーゼは自分の出たい大会…

将棋大会か…


ちなみに俺には麻雀大会を進めた。


麻雀ならスキルや能力やステータスのイカサマ無しならそこそこ楽しめそうだ。


まあ、どれか一つでも…例えばステータスでも解放した日には、誰も俺に勝てないのだが…

例えば、目視できない速度で麻雀牌を入れ替えて強制的にあがりにしたのを誰も指摘できないからな?


話が逸れた。

まあ、とりあえず観光に来てるんだし、楽しまなきゃな?


「じゃー、各自好きに楽しんでくるとするか」


「はーい」


「オッケー」


ミグとリーゼはそれぞれそう返事をした。




結果は僅か10分でこのザマだ。


俺は麻雀を打ちながら、なんとなくミグに神の千里眼を向けたらこれだ。


腕が物理的に引きちぎられた対戦者…


そして自分の腕を引きちぎってみせる狂人…


うん…あんなバカは知らん…


どうしようもない時は最悪、リーゼがなんとかするだろう。


俺はそんなことを考えながら、自分の余興に勤しむのだった。

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