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after31神星帝争奪戦13


さて、俺はミグとともに祭りを楽しむために外に出た。


普通なら人だかり…いや、人垣が、真っ二つに割れて花道が出来上がっているが、今回はそんなことはない…何故なら…


「わー。黒髪の師匠なんてはじめて見たよー。てかさすがは師匠だねー?この間遊びに行った時もこうやって変装…いや、擬態すればよかったんだー。なんでリーゼちゃんは教えてくれなかったんだろう?」


普段とは真逆の擬態で真っ赤に見える…

いや、俺の場合はミグの本来の髪の色がわかるが、神格エネルギーがミグ以下の連中には赤にしか見えないだろう。

ミグはそんな自分の髪を面白そうに指にクルクルと巻き付けながら言った。


その瞬間だった。


「…あんたが映画館の人混みでヤケ起こして暴れないためだよ。その姿だからミグはミグだってわかるけど、今の姿じゃ誰もわからない。そうなればあんたの普段の振る舞いじゃ確実に問題を起こすのは目に見えてる…わかったかな?」


「あ、リーゼちゃん。リーゼちゃんも黒髪だー。お人形さんみたいー」


そーいえば、カティアが昔、ひな祭りをやるとか言い出してお雛様のついでに、日本人形を流行らせたことがあったか。

ミグはそのことを言っているのだろう。


ちなみに余談だが、俺もリーゼも髪の色もそうだが、瞳の色も黒目に変えている。

この見た目で瞳だけ普段の真っ赤だったり、リーゼのオッドアイだったりしたら結局は目立つことこの上ないしな?


ちなみにミグの瞳は今は赤である。


「あたしの見た目は昔のミュンちゃんを意識してるんだよ?可愛いでしょー?」


ミグは言った。


「そうだねー」


リーゼは適当にそう相槌を打った。


古代アルムスからミュラの両親を保護したことにより、現在はミュン・ゾフィスも生まれているし、そのさらに弟や妹もかなりの数がいる。


「あ、パパ?本戦にパパの推薦枠でティナを出すけど、事後承諾だけど大丈夫だよね?」


そう言ったリーゼは、説明するのが面倒だったのか、リーゼは共鳴の概念を発動する。


「ああ、好きにしていいぞ?」


共鳴の概念で流れてきたリーゼの思考に対し、俺はそう短く返事をした。


オルメテウスを四宙天にする以上、仮にティナが神星帝になるとしても問題はない。

むしろいらない軋轢を生まない分、全宇宙の統治は楽かも知れない。


「もうー!!二人で難しいこと考えてないで早くいこーよー!!」


ミグは俺とリーゼの手を掴むと引っ張った。


コイツも本来参加してもいい立場なんだが、コイツに内政系の仕事を任せたら大変なことになりそうなので俺もリーゼも何も言わない。


こうして俺たちはミグとリーゼの三人で観光へとくりだすのだった。

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