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after29神星帝争奪戦11


ラグア達と別れたリーゼはそのままオルメテウスの元に転移する…


「「!?っ」」


その突然の転移の気配にオルメテウス配下の四情四鬼達は殺気立つ…

オルメテウスの力に守られているこの宇宙をいろいろな行程を無視して、直接転移してくるような存在は限られる…


だが、その相手を見ればそれも当然かという結論に至る…

何しろ、かつて自分達はほとんどこいつ一人に皆殺しにされているのだから…


「リーゼ…久しぶりだね?ずいぶんと失礼な登場の仕方だけど、オルメスになにか用事かな?」


傷の残る顔にピエロの面を被ったティナは言った。


面は被っているけど、昔と違って特に力を抑えてはいない。

それに、リーゼとの戦いで目覚めたアラウザルゴッドとしての力もそのままだ。


リーゼは笑顔を作る。


「用って程の用じゃないんだけどね?まあ、リーゼはなんかずいぶんと嫌われているみたいだけど、一応一言だけ言わせてよ?ティナ、久しぶりだね?また会えて嬉しいよ?」


リーゼのその言葉にティナのピエロの面の下の表情が憎悪に歪むのがわかる。


「…ティナちゃんに会えて嬉しい?冗談で言っているにしろ、本気で言っているにしろ、明らかに喧嘩売ってるよね?」


ティナの身体からはアラウザルゴッド…それもエルミナすらも遥かに凌ぐ膨大な神格エネルギーが溢れ出す…

もっともそれを殺気と共に向けられているリーゼは涼しい顔をしているが…


「なに?やるの?いいけど、今のリーゼは前と違ってたぶん苦戦すらしないよ?権能持ちのリーゼと殺り合って勝てるのは、全宇宙を合わせてもパパだけだよ。まあ、お前らごときなら権能を使うまでもなく、リーゼの素の力だけで片手間に瞬殺だろうけど?」


明らかな挑発…

ティナは言葉を返そうとしたのか、それとも飛びかかろうとしたのか、それはわからない。


何故ならリーゼの言葉に対し口を開いたのは、ティナではなくオルメテウスだったからだ。


「やめろティナ。リーゼの言っていることは事実以外何ものでもない」


オルメテウスはティナを制してからリーゼに向き直る…


「それで?本当にお前は何をしにきた?いくらなんでも私達を不愉快にさせるために来たわけではないだろう?………まあ、もしそうだとするのなら、私からは今すぐ帰ってくれと言うだけの話になるが」


オルメテウスのその言葉にリーゼは笑う。


「ふふふっ、そりゃ、リーゼは自分で自分が性格悪いのは自覚してるけどさ?同時に合理主義だからさ?そんな無駄なことはしないよ」


「なら?」


オルメテウスは再びリーゼに問う。


そして…


「まあ、ちょっとしたオファーを持ってきたって感じかな?パパはオルメテウスを四宙天に…って言ってたけどさ、オルメテウスが四宙天ならどうかな?ティナ?本戦に出てみない?」


リーゼは言ったのだった。

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