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after26神星帝争奪戦8


プロトクローン達はジーンの命令通りに一斉にミリーに殺到する…

ミリーを守ろうとしたミリーのプロトクローンはさすがに多勢に無勢…

一瞬でその命を散らすことになる…


だが…


「…汚い手で触るなと言ったはずだが?」


ミリーがそう言った瞬間だ。


ジーンの呼び出したプロトクローンは見るも無残肉片と化す…


「ちっ…」


ジーンは舌打ちをする…


一応は腐っても元神星帝だ。

王級にすら至っていないジーンは何をされたのかわからなかったが、プロトクローンごときで勝てるとは思っていない。


「まだだ!!ビヒートっ!!アイツを殺せっ!!」


ジーンのその言葉でビヒートと呼ばれたその存在は呼び出される。


「オリジンゴッドか…。いい。セリーナ、お前は出るな。あの程度なら問題はない」


ここに来てミリーはようやく戦闘に対する構えを見せる…だが…


「…ジーン様、ミリー様と戦うのはさすがに我では力不足かと…」


「やらなければわからないだろっ!?」


「ですが神格エネルギーの差が歴然…」


「行けっ!!」


ジーンの命令にビヒートは渋々といった様子で従う。


ビヒートは最高神だ。

もっとも最高神の中ではかなり弱い方…

いや、そもそも初期オリジンゴッド程度の神格エネルギーしか持っていない時点でジーンの統括する宇宙にはオリジンゴッドが一体しかいないことの証明なのだが…


ミリーは笑う…


「くくくっ、オリジンゴッド…わざわざ私に神格エネルギーを寄越すとは、なかなか殊勝な心がけだ」


ここでミリーは神格エネルギーを全開にする…

その神格エネルギーは初期オリジンゴッドであるビヒートの約10倍…

はじめから勝負になどなるはずはなかった。

案の定ビヒートはミリーの一撃のもとに神格エネルギーを散らすこととなる…


「ジーンとか言ったか?感謝するぞ?この私が…再びミリー・オルガット・イグロシアルとして神星帝として返り咲く為に神格エネルギーを献上してくれたことにな?褒美にせめてしばらくは名前を覚えておいてやってもよいぞ?」


「…くそっ………」


ミリーのその言葉にジーンは膝から崩れ落ちた。

ビヒートがやられた時点で王級にすら至っていないジーンにはもはや打つ手がなかった。

罵詈雑言を浴びせる元気もジーンには残っていなかった。


コツンッ…


ミリーは爪先で闘技場の床を叩く…

その瞬間現れたのは、ミリーに対し跪く5体のプロトクローンだ。


「始末しとけ」


「「はっ」」


ジーンのくぐもった断末魔の悲鳴を背中に、ミリーは支配者の風格を漂わせながら闘技場を降りる…

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