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after25神星帝争奪戦7


リーザが見ている中、当の張本人であるミリーは初戦を迎えていた。


対戦相手は準星帝…つまりは姪にあたる女だ。


「これはこれはー?誰かと思えば偉大な偉大な…偉大すぎて神星帝の座を譲ってくださった叔母上ではありませんかー?よく出てこれましたねー?私なら引きこもってしまうところですよー?強い精神をお持ちで羨ましい限りです」


嫌味たっぷりにその女…


若干黄色がかった白髪とワインレッド気味の瞳と緑色の瞳のオッドアイの人物は言った。

見ればわかる通りだが、女はラグアの血があまり濃いとは言えない。


「…誰だ貴様は?おそらくは兄上か姉上…もしくは弟や妹達の血縁なのだろうが、知らんな。まあ、貴様のようなゴミを私は覚えるつもりは毛頭ないがな?貴様のようなゴミを産んだ存在が私の血縁にいるという事実の方が嘆かわしい」


挑発したつもりだったが、逆に挑発で返され、女は青筋を立てる。


「ほう?それは私…準星帝ジーン・オルガット・シアルに対する侮辱か?ひいては我が父…偉大なるお祖父様の842番目の子…ギュラン・オルガット・シアルに対する侮辱か?」


いかに兄弟達の中ではヒステリックで逆上しやすく、一部の兄や姉達には劣等感が強いミリーだが、さすがにここまで全ての面で勝っていれば余裕はある。


「ギュラン?知らんな。842…つまりは弟の類いなのだろうが、リーゼお姉様に星帝にも選ばれなかったゴミカスなどに興味は…」


ミリーが言い終わらないうちにジーンは動いた。


「好き勝手言ってんじゃねーよっ!!死ねー!!」


余談だが、この予選において殺傷は認められている。

何故なら使う予定のなくなったミグの黄泉の神もラグアの黄泉の神も、その両方が有り余っているからだ。


だが…


ジーンの攻撃はミリーに届くことはなかった。


ジーンの一撃はミリーが呼び出したプロトクローンにより完全に止められていた。


「ゴミが…汚い手で私に触るな。私は薄汚い貴様や貴様の父とは違い選ばれた者なのだ。この意味がその足りない頭で理解できたか?」


「この腰抜けが…」


こうして見ればわかるようにジーンはまだ王級にも至ってはいない。


だが、ジーンは先程リーザが試合を見ていたゲラルドやギランよりは賢かった。


ジーンはパチリと指を鳴らす。

その瞬間だ。


ジーンの招集により、プロトクローン達が次々と転移してきたのは…

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