表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1100/1167

after23神星帝争奪戦5


「まあ、お前には負けるがな?」


俺はリーゼにそう軽く反応を返すと、自分の席…

神級装備を加工して作った豪華絢爛な玉座に腰掛ける。


神級装備をただ使用者が快適に過ごせる為という一つの目的にのっとり改造されたそれは、座り心地はとんでもなくいいけど、どう考えても無駄以外の何ものでもない。


まあ、ウリンが暇を持て余してこんなものを作る程に今の世の中は平和になったって言えばそれまでなのだが…




開会式のマリアの進行も終わりに近づき、もうすぐ予選がはじまる…


「ふふっ、ありがと。まあ、ゆっくり見ようよ?ギース、コーラとポップコーン持ってきて?」


「はっ」


俺の隣に座るリーゼにギースはどこからともなくコーラとポップコーンを取り出す…


「…お前映画観に行ってからそれハマってるのか?」


「うん、ちょっとねー」


若干呆れながら言った俺にリーゼは否定もせずにそう答えた。


俺もなんか飲むか…

と思っていると既にテーブルの上にはメロンソーダとポテチが用意されている。


たしか、イグロシアル九天時代にナメプしながらフレストと戦っていた時に食ってたっけ?

まあ、好きだけどさ。


というか、こういう気の回し方はさすがエリスと言ったところか…


俺達イグロシアル上層部は観戦ムードへと移行する…




場所は変わって…


「ふふっ、待っていたよ…この時を…ラグゼ、ルビア、ここから先はライバルだよ?」


予選の控え室でリーザは言った。


「ライバルつってもお前らとあたる可能性があるのは、本戦からだろ?」


とラグゼ…


24に分けられた予選用の闘技場はそれぞれアルファベットが振り分けられていて、リーザはBブロックでラグゼはEブロック…ルビアはJブロックといった具合になっている。


リーザ達が互いに戦うことになるにはまず予選を突破しなくてはならないのだ。


「なんや?兄さんはもう負ける気なんか?情けないわー」


「あ?誰がそんなこと言ったよ?てめえこそ、本戦で叩きのめしてやっから、予選でさっさと負けるとような恥ずかしい真似なんかすんじゃねーぞ?」


ラグゼとルビアの兄妹はそう互いに煽り合うが、別に本心から言っているわけではない。


「まあまあ、2人共、リーザの言い方が悪かったね?2人共拳を出して?」


リーザのその言葉で煽り合っていた2人もリーザのその言葉には従う。


「じゃー、全員揃って本戦で会おう。もちろん優勝はリーザだけどね?」


「あ?なんの冗談だ?俺だよ」


「ウチに決まっとるやろ?」


最後は纏まらなかったが、リーザ達は本戦出場を祈願して拳をぶつけ合うのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ