after18中継演説後…
時は少し遡る…
リーゼの中継演説の直後…
宇宙各地では、未来の予選参加者達が様々な反応を見せていた。
〜クルシアル城内庭園〜
「…お母様が予定より早くイグロシアルに戻った時は、ショックのあまり泣いてしまいそうだったけど、こうゆう理由だったんだね…。そっか…お母様が来たのはこの為だったんだ…お母様はリーザに期待してるんだ」
紅茶を飲む手を完全に止めてリーゼの中継演説に聞き入っていたリーザは中継演説が終わるや否やそんなことを言った。
目は完全にもう映ってはいないリーゼを見つめている…
実際のところはリーゼが来た目的は観光とミグの気まぐれによるものだが、それはリーザにはわからない。
「くくっ、リーザはリーゼ様のことになるとすげーな?」
「そりゃそうやろ?同じ偉大なるお爺様の子でもウチらの親父様とは別物やで?たしかにウチらの親父様はそりゃ偉大やけど、リーゼ様は格が違うで?」
リーゼが来たことにより、急遽クルシアルの滞在を延長したラグゼとルビアはそんなやりとりをする…
彼らにしてみても、リーゼは偉大どころか神話の伝説であり、憧れそのものである。
甥や姪である彼らでさえそうなのだ。
実娘であるリーザの狂愛ぶりは計り知れなかった。
リーザはひとしきり虚空を見つめると先程のリーゼの中継演説を目に焼き付けるかのようにしばらく瞳を閉じる…
そして唐突にリーザの瞳が開かれる…
「ラグゼ、ルビア!!リーザは決めたよ!!今回の神星帝争奪戦に出る!!お母様が言ってるんだよっ!!あのババアの代わりにリーザに全宇宙を背負って立てって!!そして、リーザはお母様の期待に恥じない娘だってことを証明するっ!!」
リーザは熱の入った調子でそう言った。
「くくっ、リーザならそう言うと思ったぜ?だが、俺も出るぜ?リーゼ様にああまで言われて心が動かないのは男じゃ…いや、そんなヤツは偉大なるお爺様の孫じゃねーぜ?」
ルーグは言った。
それに対しルビアは若干呆れた様子を見せる。
「…全く…兄さんは言い過ぎやで?そんなんだからそこら中敵ばかり…兄さんを面白く思わない親戚ばっかになるんやで?まあけど………今回に至っては本音はウチも同意見や。ウチも出るわ。偉大なるお爺様の孫に生まれた以上、上を目指すのも面白いわな。ウチも出ることにするわ」
「ふふっ、さすがだよ。なら、二人ともライバルだね?」
言いながら三人は互いに笑う。
こうして、リーザ達三名は神星帝争奪戦への参戦を決意するのだった。




