after15眠鬼再臨
リーゼの宣言が中継が終わる…
さて、俺もすることをするか。
俺は転移する。
転移先はエルミナのところだ。
〜
「おうラグア。来たか」
「パパ、いい感じに盛り上がったでしょ?」
エルミナのところにはリーゼが既に来ていた。
中継演説の終了後にそのまま飛んできたようだ。
「相変わらず焚き付けるのが上手いな…別に普通に宣言してくれれば、よかったんだが?」
俺はリーゼに言った。
「まあ、それでもよかったんだけどさ?大々的にやった方がパパの権力を誇示する意味ではいいじゃん?舐め腐ったバカ共に抑えつける為にもね?断言するよ。仮にどこぞのアホが次の神星帝になったとしても、しばらくは細かい反対運動も起きはしないから。」
「…もうお前が神星帝に戻るか?」
「それ本気で言ってないよね?」
演説の時とはもはや別人にしか見えないリーゼと俺はそんなやりとりをする。
「じゃーお祭りの前の保険かな?パパ頼んでいい?」
リーゼはこの場に来た目的…
つまりはオルメテウスの復活について切り出した。
魂ごとぶっ壊しちまったミグとは違い、オルメテウスは魂自体は綺麗なままだ。
権能を使う必要はない。
まあ万が一、交渉が決裂した場合は戦闘になる可能性はあるが、その場合も俺とリーゼ…ぶっちゃけ片方がいればどうにでもなるが、俺の権能を使うのは最後の手段だ。
万が一…まあ、交渉が決裂しても権能を使うまでの事態になる可能性は0に近いが、その時に最初に使うのはリーゼの権能だ。
俺の権能は永天の権威そのものだ。
多少とはいえ、弱体化させるのはあまりいい事ではない。
まあ、リーゼの権能もラピロアとの最後の戦い以来使ってないから、今はかなり余裕がある。
俺はそんなことを考えると口を開く…
「ああ、ミグは連れてきてねーが、普段遊んでる俺の黄泉の神で十分なはずだ。じゃーやるぞ?」
俺はリーゼ…そしてエルミナに視線を送る…
二人とも頷く。
それを確認してから俺は黄泉の神を発動させる…
この力を使うのもずいぶん久しぶりな気がする…
最後に使ったのは100万年ぐらい前だったか?
まあ、その時は本来の使い方からはかけ離れた使い方…
何回殺して復活させてを繰り返せば精神が崩壊するのかの実験…
プレイルームで暇つぶしにそんなことをしてたっけな?
まあ、これも平和な時代だからこそだよな?
俺はそんなことを考えながら黄泉の神を発動させる…
そこには…




