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閑話イシュトスの策


神界を出たイシュトスはアルムスに降り立った。

イシュトスの策は要はエリローズと同じ事をすると言うものだ。

既存の生物に神託をくっつけて、神級まで育てる。

最低条件は既に帝級クラスにまで至っている事。

何しろ時間が無さすぎる。

1から育てるのはさすがに無理だ。

できれば自分の思い通りにできるものが望ましいが、そううまい話はないだろう。

エリローズやラグアに敵対する勢力、それすら今のエリローズ達の勢いの前ではいるかどうか怪しいが、探すしかない。

最高神様の期待を裏切る訳にはいかない。

何よりセルエムに負ける訳にはいかない。

最高神様の1番のお気に入りは我なのだから。


イシュトスは上級神としての力を全て索敵に当てる。

神がしかも上級神が索敵のみにその力を使えば当然その索敵範囲はアルムス全体に及ぶ。


エルライド王国と言う国がある方角からは凄まじい気配が2つ。

1つは邪神エリローズ。

最高神様を除く、最後のオリジンゴッド。

その力は単体でこの宇宙を消す事ができると言う。

もう1つは魔王ラグア。

こちらも短期間で下級魔神にまで上り詰めた本物の化け物だ。

今はまだ初代ラグアには及ばないが、その成長速度は初代ラグアを遥かに凌ぐ。

だが、自分はこの化け物共を倒さなくてはならない。

神界のNo.2は我だ。

絶対にセルエムなどではない。

イシュトスは気を引き締める。


魔王ミュラ・ゾフィス。

帝級クラスだが、かなりの下位だ。

それに牙が抜けた腑抜けだ。

却下。


魔王ロロ・ベアトリクス。

神級に至っているが、今回の戦いで神格エネルギーを大きく失い、再び亜空間に引きこもっている。

論外。


魔王テオレーム・クリムゾン。

そもそもコイツはエリローズの手下だ。

論外。


最高神様から生まれた、エリローズ以外のアルムスの創造神達。

自分の任された世界のケツも拭けないバカ共に用はない。

死ね。


覇王。

神魔大戦の逃亡野郎など話にならん。

失せろ。


〜〜〜


見つけた。


魔王ミグ・ヒピー


帝級スキルは8つ。

しかも無理矢理だが、神級に至った経験すらある。

そしてラグアに恨みを持っている。

更に他の腑抜け共とは違う好戦的な性格。

素晴らしい。

コイツは育てれば光る。

我がサポートすればすぐに神級になれるだろう。

コイツに決めた。


イシュトスはミグのいる、死王星まで転移した。

なんとしても交渉を成立させなくてはならない。

幸い自分はミグが確実にこの提案を受ける材料を持っている。

イシュトスは心の中でほくそ笑む。

最高神様、見ていて下さい。


こうしてイシュトスは魔王ミグ・ヒピーとの交渉に向かうのだった。




すいません。

閑話が少し伸びそうです。

ご了承下さい。

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