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after2狂気の血族


「今の神星帝?四代目神星帝のラルファ様じゃねーのか?」


「兄さん、ラルファ様は5年前に引退なされたわ。今は………あかん、ウチもダメやわ…お父様が三代目だったのはわかるけど…」


「…親父様は最速だったな…まさか半年で『めんどくせー。ラルファ、あとは任せた』って前代未聞だよな?」


ラグゼとルビアの話は脱線して、自分達の父親の話になる。


「二人とも出てこないみたいだから、リーザが言うね?まず二代目はリーザのお母様…お母様は神星帝になってちょうど1000万年でルーグ様に神星帝を譲った」


ここまでは二人ともわかる。

ルーグはそのあと僅か半年で神星帝の座をラルファに投げた。

ラルファの時代は500万年以上続いたが、最近になって引退して次の神星帝は星帝の中からの立候補があったようだ。

残念ながら思い出せないが…


「ラルファ様の時代は問題なかった。ラルファ様はリーザがまだ生まれて間もない頃に、お母様も褒めていた。問題はその次…今の五代目神星帝だ。お祖母様の生誕祭ぶっ壊しババアを頭に据える?ありえないよっ!!」


リーザは声を荒げた。

リーザが声を荒げるようなことは基本的にはない。


五代目神星帝ミリー・オルガット・イグロシアル…

リーザはそれほど叔母である彼女のことが気に入らないのだろう。


「…まあリーザの言っていることも事実やな。最近は四宙天様方も本国の命令以外でけっこうウチらに口出ししてくるしな…。なるほどなー。今の五代目神星帝はミリー様なんやなー」


ルビアは言った。


現在、永天直轄領と呼ばれるのは、惑星国家イグロシアルのある宇宙…

そして永天ラグアの元々支配地域である、第一宇宙から第十宇宙はリーゼの権能に守られていて、出るのは簡単だが、許可無しに入るのは不可能だ。

現在、ラグアは事実上全宇宙を支配しているが、永天直轄領からは基本的には出てこない。


全宇宙の支配には、本国から派遣の神星帝を1人配置しているのみだ。

さらには任期を終えた神星帝はさっさと永天直轄領に引き上げる。

いつからこんな制度になったのか?

ルーグが僅か半年で神星帝をラルファにぶん投げたことがはじまりだ。

それでもラルファの時代は神星帝がまともだった為、問題はなかった。


そして、現在の神星帝がそんな状態でも全宇宙の支配が一応は成り立っているのは、絶大な権力と圧倒的暴力を合わせ持ち、全宇宙を四つのブロックに分けて支配する四宙天がいるからだ。


四宙天は力の象徴であり、権力は本国の星王に匹敵し、実力はかつてラグアと共に戦った者や、当時敵同士だった者も含め、全員がアラウザルゴッドだと言えばわかるだろう。


たが、よくも悪くも力そのものであるとも言える四宙天は個性が強い。

そんな存在を一応はまとめている体裁をとる神星帝がミリーのような存在でいいはずがなかった。

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