第1000話白と青のグラデーション65
時は少し遡る…
アゼルメーテとリーゼの決着がつく少し前…
アゼルメーテとリーゼから1番離れた位置…
ラグア陣営とミグ陣営の戦いの中で唯一決着がついていない戦い…
エリローズとシーラはシュールな戦い?
いや、アゼルメーテすらも巻き込んで思わず疑問符を浮かべるような状態になっていた。
〜
シーラとエリローズの戦いは終始ふざけたものだった。
今では全宇宙最強クラスのオリジンゴッドであるエリローズの欠点は悪ふざけが過ぎるところだ。
「おや?おかしいですね…皆さんの神格エネルギー反応が消えてしまいました」
婦警さんコスプレのエリローズは首を傾げる…
「みんな負け…いや、ラグアの側もみんなアゼルメーテに消された。つまりはウチらの勝ちだよ」
無理矢理、シマシマ模様の囚人服を着せられて檻に閉じ込められているシーラはエリローズに向かってそう言った。
この状況だけ見てもエリローズがどれだけふざけていたか理解できるだろう。
「全く皆さんにも交通安全標語を覚えてもらう必要があるようですね?狭い宇宙そんなに急いで…」
対するエリローズはそんなシーラの言葉に的外れな対応だ。
「おい?貴様は何をやっている?」
そんな時だ。
並いる連合軍を片付けたアゼルメーテがエリローズの前に現れたのは…
「おや?失礼ですが目が悪かったりします?そこに通行止めの看板がございますが?」
真顔でそんなふざけた言葉を返してくるエリローズにさすがのアゼルメーテも一瞬固まる…
アゼルメーテの目の前には宇宙空間に完全にいろんな意味で浮いている道路標識が佇んでいる。
「たしか貴様はラグアの仲間だったはずだな?何故こない?我は貴様らの敵だろうに?」
「………」
対するエリローズは何も言わない。
いくらエリローズでも遊ぶのに一生懸命で勝負を長引かせすぎた…
もはや紛れもない事実なのだが、ラグアやリオーナあたりに聞かれたら叱られるのは確実だ。
まさか最終決戦だからこそ、気合を入れて考えてきたギャグを全部やるためだけにここまで引っ張ったなんて言ったら何を言われるかわかったものではない。
「………ふふふっ、おまわりさんは先程死にました。今からはテロリストです。ゴッドバーストっ!!」
エリローズの下した結論…
それはいろいろなものから逃げる自爆だった。
ちなみにこの汚職警官の不祥事を目撃できたのは、アゼルメーテが自害するのは待つリーゼのみだったが、リーゼはそんなものに意識を割いている余裕はありはしなかったから、汚職は隠蔽された…
すいません、やらかしました。
エリローズの戦闘描写を挟み忘れて普通に入れたら不自然極まりない状況になってしまいました。
申し訳ございません。
とりあえず書きかけだったものを大幅に改変して辻褄合わせのギャグ回にしてしまいましたが、若干違和感があるのはご容赦ください。
最終決戦自体の結末には影響はありません。
尚、この話に関しましては、後に多少の修正を入れるかも知れません。
ご了承ください。




