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第989話白と青のグラデーション54


その頃…


「クソっクソっ…こんな化け物相手にしてらんねーよっ!!どう考えてもオーバーキルだろっ!?」


「それは僕に言われても困るなー?どちらかというとあっちの子に言ってほしいな?まあ、僕より強いから子って言うのも失礼だけどさ?」


連合軍VSギゼルとミストの戦い…

それは元々ギゼル達に圧倒的に不利な状況ではじまった。

それでも、曲がりなりにも押されてはいるが、善戦とまでは言えないなりにも戦いとしては成立していた。


たった一人の…ラグアの腹心であるエリスが乱入してくるまでは…


先程から…というかルーグと名乗ったラグアの息子や他の連中はエリスが来た途端に自分達の役目は終わったとばかりに後方に退いた。

現在前線に出ているのは、エリスとメフストニブルのみ…

数が減ったからギゼル達にとってはいい状況になった?

逆だ。

巻き添えを一切気にしなくなったエリスとメフストニブルが縦横無尽に暴れ回ることで現在この場所は最悪の地獄と化している…




そして…


「クソ…結局…何も…できないのか…」


「………」


ギゼルとミストは最後にそう言い残すと黄泉の神の最後のストックを散らすのだった。




場所は変わって…


「くかかかっ!!エリスの方も片付いたみてえだな?ミーラル?そっちはどうだ?」


「愚問ですよエルミナ様。コレートル本人ならともかく、その手下や、死に損ないごときにわっちが手こずる理由などございません」


既にフォースアイを一方的な虐殺によって処理したミーラルはエルミナに笑みを浮かべてそう言った。


その時だ。


リーゼ達とアゼルメーテが入った空間が崩壊をはじめたのは…


「…前座はこれで終わりだな。出てくるぜ?感情表現が苦手な暴れ姫様が…」


エルミナがそう言っている間にも空間の崩壊は進む…

そして…


「全滅したか…だが、卑下するものではない。むしろ誇るべきだ。敵の主力が未だこの場に集結していることが、お前達が格上相手に一歩も退かずにおさえこんだ事の何よりの証明…」


空間から出てきたアゼルメーテはそこで一度言葉を切る…

そして…


「我もすぐにお前達の元へ行こう。この場にいる全ての存在を道連れになっ!!」


エルミナの目に映るアゼルメーテは見たこともないような獰猛な笑みを浮かべてそう言った。

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