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第975話白と青のグラデーション40


「ぐくぅぅぅぅぅ!!」


「ぐうあぁぁぁぁ!!」


シャドウラルファ、サーリーナ…両者ともに苦痛の悲鳴をあげる…


アラウザルゴッドになったことではじめて貸与の概念ね可能性に目覚めたとはいえ、これをやればこうなることはわかっていた。

いかに概念融合とはいえ、かなり距離の離れたミグの…しかも圧倒的分不相応なその力をその一部とはいえ借り受ければどうなるか…


魂に亀裂が、入るほどのダメージ…

だが、ギリギリで生き残ったのは咄嗟のシャドウラルファの計算が完璧だったからだろう…


「…貴様…正…気か…そん…な技を使え…ば黄泉の………神も……意味を成さ……」


分不相応な力を使った反動で貸与の概念は砕け散った。

さらに反動はそれでも受け止めきれずにシャドウラルファの魂を修復不可能な程にズタボロにしてしまった。


だが…


「…これでも足りませんか…」


暴魔の領域纏いが打ち砕かれた影響でサーリーナは大ダメージを受けた…

だが、致命傷には足りない…

仮に致命傷だとしてもサーリーナは黄泉の神で復活が可能だ。


だが、18柱帝として長く君臨してきたサーリーナがここまでダメージを受けるのは本当に久しぶりだったのだろう。


サーリーナの意識はその言葉を最後に吹き飛んだ。


対するシャドウラルファは覚悟していた為かなんとか意識はある。

もっとも体はピクリとも動かないが…


動け動け動けっ!!

今動かないでいつ動くっ!!

シャドウラルファは心の底から叫んだ。


もはや人型すらも維持できなくなったシャドウラルファは安定しないアメーバの姿でなんとか蠢く…


少しでいい…

ほんの少しでも神格エネルギーを吸収すれば私の勝ち…


ゆっくり…神の速度からしてみればだが、本当にゆっくりとシャドウラルファは意識のないサーリーナに迫る。


あと少し…

シャドウラルファがサーリーナに届きそうになる。


その時だ。


「死にかけの味方のピンチに駆けつけるわっち…なんて献身的なんやろな?なあ?お前もそう思わんかい?え?」


唐突に自分の頭上から聞こえる声…


その声を聞いただけシャドウラルファは悟った…

抗いようのない絶望が迫っていることを…

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