表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1033/1167

第974話白と青のグラデーション39


「概念融合っ!!天刃っ!!」


初手…シャドウラルファは天刃の概念融合を発動させて弾幕を張る…

ステータスではサーリーナが圧倒的に有利…


ならば先手を打って反撃の隙を与えないまま、概念融合で押し切る…

シャドウラルファからしてみれば当然の判断だった。


だが…


バギャンッ!!


「脆い…この程度か?」


けたたましい音と共にシャドウラルファの概念融合はサーリーナに…正確には暴魔の領域纏いに触れたところから、粉々に砕け散る…


そのままサーリーナは比較的速度を抑えてシャドウラルファに迫る…

もはや天刃の概念融合の弾幕は見る影もない。

サーリーナの暴魔の領域により、破壊の一本道が出来上がっている…


「!?っ」


サーリーナのその動きにシャドウラルファは堪らず退く…

だが、そのタイミングを狙ってサーリーナは速度を思い切り加速する。


「概念融合、絶壁っ!!」


目では追えなかったが、攻撃の予兆を悟ったシャドウラルファは咄嗟に防壁を張るが…


「ぐぅぅぅぅぅぅぅぅぅっ!?」


当然のごとく暴魔の領域纏いはシャドウラルファの概念融合を貫通する。


なんとか身をよじったが、シャドウラルファの左半身は完全に抉れている…

神でなければ…いや、アメーバでなければ完全に致命傷という状態だ。

もっとも大ダメージには変わりはないが…


痛みに耐えながらシャドウラルファは自分を奮いたたせる。

相手は遥か格上…

その上油断は微塵もない…

状況は絶望的…


でも…

いくら暴魔の領域纏いとはいえ、アラウザルゴッドの概念融合を打ち破れば多少の綻びは出るはず…


シャドウラルファは砕かれた半身を触手に変化させる…

それは側からみれば見るも悍ましい姿だが、体裁なんか気にしない。

私はこんなところで終わるわけにはいかない…


シャドウラルファはありったけの神格エネルギーを触手に纏わせた上でシャドウラルファは貸与の概念融合を発動させる。


そう。

これは切り札だ。

他者に力を貸すことしかできなかったシャドウラルファの貸与の概念は、アラウザルゴッドとなったことにより覚醒した。

逆に他者の力を借り受けることができるように…


満身創痍のシャドウラルファの全身全霊をかけた一撃が、暴魔の領域纏いに守られたサーリーナに激突する…

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ