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第963話白と青のグラデーション28


ミュラの出した答え…

それは…


「ミュンっ!!」


ミュラはリムリットとシーラから視線を切らずに妹の名を叫んだ。


「わかった、お姉ちゃん。権能っ!!」


そのミュンの行動にシーラとリムリットは即座に攻撃を中止して退く…

ミュンが動いたらそうするのは、リーゼやリオーナからきつく言われていた。




ミュンが動いた…

離れているところでその様子を見ていたリオーナは思った。


リオーナは自分の体の様子を確認する。

異常はない。

おそらくはパターンBだ。

パターンCもないことはないが、まともな考えならこの状況でのパターンCは愚策なのはわかる。


ミュンの戦闘能力はこの中で格段に低い…

それもゴッズクローン一体にすら瞬殺されるほどに…

にも関わらず、今回の戦いに参加しているばかりか、奥の手という扱いだった。

この段階でミグの権能の概念の一部を行使できる権限を持っているのは確定…

まあ十中八九、一回こっきり使い捨てだろうが、それが自分とリーゼちゃんの同一の見解だ。


ここまでは正解。

だが問題はミュンが権能の概念をどう使うかだ。


パターンA…

それは権能のその力によって自分達全員を即座に抹消するというパターン…

だが、これは可能性的には薄い。

何故ならミグの権能の概念が鋭治に破られた今、鋭治に同じことをされれば勝敗はついてしまうからだ。


権能の概念が鋭治の方が強い状態でのミグとの一対一…

横やりなどありえないその状況なら鋭治の勝利はその瞬間確定する。

パターンAの唯一の懸念はルービスメゾルという不確定要素だけだが、ミグの性格上、そんなものをあてにするとは思えないし、他の連中もそんな希望的観測をするとは思えない。

それに仮にそうしたとしても、そのミグと鋭治の一対一の状況ならラピロアが足止めをする以上、その間にミグを殺すのは十分すぎるほどお釣りがくる。


パターンAはない。

仮にあったとしても勝ち確定。

そもそも自分の体に一切の異常がない時点でパターンAは完全に消えた。


ほぼパターンBが濃厚だが、一応の可能性があるのはパターンBかパターンC…


ちなみにパターンCは現在リーゼちゃんがいるあの中…

凶悪なアンチステータスゾーンそのもの…もしくは中にいるアゼルメーテに対する干渉だ。


ほぼないわね。


リオーナはそう判断した。


その理由は…

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― 新着の感想 ―
[一言] てっきり権能使ってミュンをアラウザルゴッド化させてると思ってた
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