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第953話白と青のグラデーション18


時は少し遡る。

リーゼが核玉のレプリカを発動するより少し前…

そこでは一進一退の激戦が繰り広げられていた。




「ギャハハっ、どうした?二人がかりでそんなもん?」


「クソッ…」


「…」


ギゼルとミストの連携攻撃を的確に受け流しながらリゼルは口汚く煽るが…


突然笑うのをやめたリゼルが思い切り後ろに飛び退く。

リゼルの今までいた場所にはリゼルそっくりの触手が貫いている。


「ラルファっ!!邪魔だよっ!!」


リゼルは即座に切り返してシャドウラルファに仕掛けようとするが、そこにミュラとジオが割って入る。


「雑魚共が群れやがってっ!!」


リゼルはそう毒吐いた。


リゼルとミュラ達の実力は神格エネルギーの面ではミュラ達に遥かに分があるとはいえ、一体一なら未来予知と感情を読む能力と、何より隔絶した思考能力を持つリゼルの方が上だ。

だが、所詮は多勢に無勢…

完全に準備ができる前に戦闘に引きずり出された時点でリゼルはかなり不利だった。

もっともそんな状況でも押し切られずに未だ拮抗という状態を維持しているリゼルは腐ってもリーゼの妹を名乗る資格があると言えるのだが…


「神氷っ!!神炎っ!!」


リゼルは触手とは別に両腕にゴッズウェポンの能力を纏うとそれぞれミュラとジオに向けて飛ばす。


ミュラとジオはそんなリーゼの攻撃に後退するが、そこに代わるように今度は後方からギゼルとミストが…

前方からはシーラが襲いかかる。


「無駄無駄無駄っ!!」


リゼルはそれを最小限の動きで躱すが、その内心は決して穏やかではなかった。


このままじゃマズイ…

神格エネルギーが不利な状態の中、一応拮抗しているように見せかけてはいるが、押し切れないどころかむしろ押されている。

ワンミス…たぶんそれだけで一気に形勢を持っていかれる…

クソっ…せっかく個として覚醒したのに…


リーゼの分体からゴッズクローンと精神が混ざりあったことにより、個として覚醒したリゼルだったが分体ではなくなった変わりに、リーゼの能力を完全には受け継げなかった。

いや、思考能力自体はリーゼには若干劣るがそこまでの大差はない。


だが1番の問題は…


リゼルではオルメテウスを倒したリーゼの真骨頂である…そのリーゼの全力展開の思考を…これは今後、完全思考と名付けよう。


個として確立した変わりにリゼルには使用することできなかったのだ。

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