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第946話白と青のグラデーション11


「ロロ様…しかしそれは…」


「やらせろ。ミグやお前らが全てをかけて二代目ラグアに挑んでいるのに俺だけのうのうとしていられるかっ!!」


ロロ・ベアトリスクにとってミグやミュラ達は妹のようなものだった。

それこそ神魔大戦後期に単身切り込んできたミグのことを逆に気に入ったことがはじまりだ。


「二代目ラグアとの最後の戦い…妹分達に出張らせて偉そうにふんぞり返って兄貴面してるのが俺の役目じゃねえ。俺はお前らのことを家族のように思っている。ここで特に見せ場もなく終わったら二度と兄貴面する資格なんかねーよ」


「そんなことは…」


ミュラはそう言い淀むが、ロロは言いながらミグの権能の概念によって増加した神格エネルギーを全開にする。

その数値は核玉の換算で70…

オリジンゴッドとしては最強クラスの神格エネルギーだ。


さらに…


「領域纏い、概念、時空」


ロロはオリジンゴッドとして目覚めたその概念を全身に纏わせる。

その瞬間だった。

リゼルの手下…あれだけいた媒介クローンや地雷クローンがなんの前触れもなく消え失せる。


時空の概念は時間と空間の完全支配を可能にする。

この力があればそれこそロロは止まった時間を動き回ることも、媒介クローンや地雷クローンの概念攻撃を領域纏いに繋がっている空間に受け流すことも可能だ。

もちろん領域纏いである以上、対象に触れなければなんの効果もないが、空間を操るロロにとってはなんの問題もない。


もっともそれは格下相手はともかく、格上相手の場合は防がれる…もしくは不利な状況に陥る可能性、手段は普通に存在するのだが…


そんな中…


「本当に使えないな…満足に時間稼ぎもできないのかよ」


リゼルはそうボヤきながら、一旦ゴッズクローンの惨劇と言った方がいいかも知れない虐殺を中止すると構える。


ロロに媒介クローンと地雷クローンを突破されたことにより、ミュラ達がこちらに真っ直ぐ向かってくるのが見える…


「上等だよ。結局最後に信用できるのは自分だけなんだよっ!!」


金と銀のオッドアイの瞳に敵対心をあらわにしながら、リゼルはミュラ達を迎え撃つべく千手観音モードを展開するのだった。

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