表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
100/1167

第79話ラグアVSミグ


「キシャーーーーっ」


目の前にいるのは、ミグ・ヒピーだったもの。

既に理性はない。

現在目の前にいるのは、思考能力に乏しい、ただの醜悪なスライムである。


俺は万物の神を発動させた。

使うのは制約。

使う対象はこの空間に対して。

制約の内容は神級に満たないスキル全ての禁止。

中には例外で固有スキルの中には使えるもの、例をあげるなら神格などがあるが、この空間では少なくとも王級、帝級スキルクラスのスキルは完全に使えなくなる。

俺も含めて。

そして、帝級スキルが使えなくなるとどうなるか?

答えは簡単だ。

帝級スキル、地獄帝で生み出されたミグの他の人格は一時的に消滅する。

つまり、精神融合も解ける。


ミグの姿が元の美少女の姿に戻る。


「あれ?あれ?なんで?なんで?あたし意識があるの?てかなんでお前はまだ生きてるの?」


「簡単な話だ。お前は負けて俺が勝ったからだよ。」


ミグはラグアのその一言で全てを悟った。

どんな方法かはわからないが、精神融合の鬼神化を破られたのだ。

つまり、自分は負けたのだ。


「はあー。これでもダメか。完敗だよ。あたし頑張ったんだけどな。あたしの負けだよ。殺しな。」


俺は言う。


「言われなくても殺すわ。帝級スキル持ちは神格エネルギーを吸収できていろいろおいしいしな。」


「キャハハハっ、ホント清々しいぐらいのクソ野郎だね。あたしも大概だけどお前はそれ以上だよ。」


「俺は前世も今もクソ野郎だよ。じゃなきゃ、死刑囚なんかにならねーよ?話は終わったし死ねよ。」


俺は万物の神を発動させる。

使うのはビックバン。

宇宙を誕生させたと言われる超爆発。

今の俺の最大の技だが、俺はこの技を全然使いこなせていない。

威力は本来の威力の100分の1にも満たないだろう。

理由はわかっいる。

俺の神としての格が致命的に足りないのだ。

まあ、いつか使いこなしてやるさ。


「死ね、ビックバン。」


俺は技を発動させる。

この空間に存在できているのは、神格エネルギーを直接ぶつけない限り死なない俺1人のはずだった…。


「なっ!?」


両手に集めた超爆発のエネルギーが唐突に消える。


その直後、亜空間の壁が裂けた。

入ってきたのは禍々しいオーラを持つ金髪、長髪の美青年。

亜空間の裂け目はすぐに塞がった。


「あ?誰だてめえ?今いいとこだろうが。なんだてめえ?なんつータイミングで邪魔しやがる。ヒーローなのか?俺は悪役なのか?あっ、俺悪役だった。」


「ロっロロ様…。」


ミグも目を見開いている。


「悪いな。可愛い家族が殺されそうなんで邪魔させてもらうぜ。このまま黙ってコイツを連れて、引かせてくれるとありがたいんだが?」


「あ?引かせるわけねーだろ?誰だか知らねーが、てめえもそいつもぶち殺してやらあ。」


「あー、自己紹介してなかったな。俺はロロ・ベアトリクス。一応、外で俺の分体と遊んでるテオレームや、くたばったらしいソドムの同期だ。アイツらと一緒にされたくはないがな。」



こうして俺は新たに現れたヒーローことロロ・ベアトリクスと向かい合うのだった。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ