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ヒロイン話(デート話)りんご4個めっ♪

「うっしゃ!海藤平真完全復活!!待たせたな、りんご!!」(平)


「びっくりしたじゃない!?いきなり大声出さないでよ…」


「ん?りんご…?ちょっと良いか?」(平)


「な、なに…?」


 近いよ!?何?何なの!?


「そっか、いつものサイドテールからポニーテールにしてるからちょっと大人びて見えたのか?うんうん、それでも可愛いなりんごちゃんは♪」(平)


「なんでちゃん付けなのよ!?・・・本当に可愛く見える?」


「あ、ああ…それに、何か良い匂いもするし…服も背伸びしない程度にお洒落じゃないか?どこぞのお嬢様でも通じそうだぞ?」(平)


「そ、そんなに褒めても何も出ないわよ!!」


「お、おぅ…。とりあえず、りんごに何事もなくて良かったぜ!」(平)


「そう、それなんだけど…どうしてそんなに息を切らして走って来たの?」


「バスが丁度出た後でな…少しでも早くりんごと合流したかったから全速力で走って来たんだ!!」(平)


「だから、何でそんなに私と早く合流したかったの?」


「ああ、りんごが早めに出たって誠子さんから連絡があったんだよ。しかも、りんごがいつもよりおめかししてとっても可愛らしいから絶対に何かトラブルに巻き込まれると思うから、すぐに合流して欲しいって慌てた文面でな…」(平)


「お母さんったらそんなことを…」


「りんご、すまなかったな。俺も急いで準備して出たんだけど、さっき言った通りタイミング悪くバスに間に合わなくてな…。もっと早く合流出来ていれば、りんごに不快な思いさせないですんだはずなんだよな…」(平)


「ううん、いいの!私が短慮だっただけ…お母さんが注意してくれたのに気にしないで先に来ちゃったんだから…。でも、あいつらに絡まれて腕を掴まれた時、すごく不安になったの…その時、平真の名前を自然と呼んじゃったのに…本当に平真が来るだもの…びっくりしたのと同時に、それ以上に嬉しかったの。平真…本当にありがとう♪」


「り、りんごさん!?ここ、公共の場ですよ!?みんなが見てますよ!?」(平)


 私は、気持ちを抑えられずに平真の頬にキスしてそのまま腕に抱き着いてしまった。…仕方ないよね?唇にしなかっただけ褒めて欲しいくらいだよ?まあ、口にしなかったのは私自身がどうにかなってしまいそうだったからなんだけどね…


「あのね、りんごさん?俺、走って来たから落ち着いたとはいえ汗臭いわけでですね…」(平)


「平真ったら酷い事言うね?デートなのにくっつくなって言うの?」


「いや…そうじゃなくてですね…」(平)


「冗談だよ♪平真が私のために頑張ってくれた証だもの、全然気にならないから安心して♪」


「そんなものなのか?う~む…でも、ほら…デートと言ったら手を繋いでじゃないか?」(平)


「平真の中のデートって健全そうだね?それなら…はい♪」


「はい♪って…これ、所謂恋人繋ぎってやつじゃ…?それに、腕組んだままだし…どうなんだこれ?」(平)


「何か不満なの、平真?私がくっついてるとそんなに嫌?」


「嫌ってわけじゃないぞ!?ただ…その…座ってるせいでいつもより近いし…何か、感触とか匂いとか意識し過ぎてしまうと言うか…何と言うか…」(平)


「そ、そうなんだ…意識しちゃうんだ?」


「な、何でそんな嬉しそうにさらにくっついてくるんですかね!?」(平)


「何でかは自分で考えてね?」


「…すんません、女心の分からない朴念仁で…」(平)


 まずいかも…こうして平真と二人でくっついて会話してるだけで幸せ過ぎてこのままでも良いかな?とか思ってしまっている。まずいなぁ…今日と明日は平真とデートなのに…すでにこんなに満たされてて…私、これ以上になったらどうなっちゃうんだろう?…平真も、このままでも良いとか思ってくれているのかな?


「な、なあ?そろそろ行かないか?このままだと、折角早く着たのに集合時間過ぎて移動が面倒な事になるぞ?」(平)


「そうだね…移動しないとね…」


「あ、あれ?りんごさん?何か不機嫌になっておりませんか?」(平)


「別に…?平真は、どうしても私とくっついてるのが嫌みたいだし…さっさと移動しましょうか?」


「ち、違いますよりんごさん!?くっついてるのが嫌とかじゃなくてですね!?りんごがとてもデートを楽しみにしてたからその時間がなくなったらまずいと思ってですね!?」(平)


 わざと冷たくした私が驚きそうになるほど、平真は狼狽して取り繕おうとした。やりすぎたかな?でも、私がこのままでも十分幸せだと思っていたのに、いきなり移動しようと言われたんだから…これくらいは良いよね?


「仕方ないから許してあげるけど…その代わり、一つだけ言う事を聞いて貰うからね?」


「は、はい!な、何をすればいいんでしょうか…?」(平)


「デート間、私を甘えさせて!生徒会長でも、先輩でもなく…一人の女の子として…ダメ?」


「え?そんな事か?最初からそうしてもらうつもりだったけど…それでいいのか?」(平)


「言質は取ったからね…覚悟してね?」


 私はそう言って立ち上がった平真と腕を組みなおした。必至ににやけそうになる顔を堪えていたから、声が変になるんじゃないかと心配した。だって…平真はいつも嬉しい事を突然当たり前の様に言うから…こちらの身にもなって欲しい!


「あれ?腕を組むのか?…少し歩き難くないか?」(平)


「理由は言わないけど平真が悪いの!…ちゃんとリードしてね?」


「理由を教えてくれない何てそんな理不尽な…。でも、甘えさせると言ったからには頑張ります…」(平)


「よろしい♪それじゃあ、出発!」


「任せとけ!!」(平)


 そんな返事とは裏腹に、平真は私の事を気遣いながら歩いてくれたのでいつもより多少遅くなったけど、道中は問題らしい問題は起こらなかった。


 ただ、私の都合でやたらと平真に話し掛けてしまったのは失敗だったかもしれない。…だって、仕方ないでしょ?今、私は平真と何をしてても楽しくて仕方なくて…話し掛けて相槌してもらうだけでも嬉しくて仕方なかったんだから!


 そして、何だかんだで到着しました!○○ニーランド♪


「到着♪」


「おお、着いたな!しかし…りんごは終始ご機嫌だったな?」(平)


「えっと…それは…」


「そんなに○○ニーランドを楽しみにしてたなんて、こっちも嬉しくなってくるな!」(平)


 そうだ、こういう人だった…平真は…


「あ、あれ?何か急に不機嫌?どうしたんだ!?こ、これから楽しみにしていた〇〇ニーランドですよ!?」(平)


「・・・はぁ、もう良いよ!それが平真だもんね?今日は思い切り楽しんじゃおう♪」


「お、おう!機嫌直ったのか…?目いっぱい楽しもうぜ!!」(平)


 私の感情の起伏に戸惑いながらも中へと入った。


「本当にスマホで行けるんだな…ビバ!文明の利器!!」(平)


「そこではしゃぐんだね…さすが平真」


 何て言ってはいるけど、私もちょっと平真に賛同してるんだけどね?


「よし!どこから行く?」(平)


「あれ行こう!あれ!!」


「いきなり絶叫マシーンすか…?ま、まあ…今日はりんごに楽しんでもらうために来たんだし行こうか!!」(平)


「レッツゴー♪」



 そんなこんなで、いくつかアトラクションを回った現在だけど…


「平真?だらしないよ?ちょっと減点かなぁ?」


「す、すまん…。さすがに、絶叫マシーン5連続は堪えた…りんごはよくケロッとしてられるな…」(平)


「三半規管の鍛え方が違うんだよ♪それに、本当はあれに乗りたいんだけど…身長制限があって乗れないんだよね…」


「・・・乗れたとしても勘弁してください…」(平)


「平真…本当にだらしないぞ?」


 そう言って、ベンチにぐてーっとしている平真のほっぺたを突いてみた。平真は、「勘弁してください」とお手上げのポーズを即座に取った。うん、何かこういうのも楽しいんだからもうだめかもしれない。


「なあ?俺の事は置いて…一人で乗って来ても良いんだぞ?その間に、俺も持ち直すだろうし…」(平)


「・・・平真?私、さっきまでつまらなそうな顔していた?」


「…してませんでした」(平)


「そう言う事だよ?こうして平真のそばにいられれば、私はすっごく楽しいの♪もちろん、アトラクションも楽しいけど、今は平真と一緒ってオプションがあるのが一番なんだよ♪」


「そ、そうか…すまん、もうちょっと待っててくれ…復活したらまた行こうぜ!」(平)


「それは勿論だよ♪その前に…変なこと言った平真に罰ゲーム!えいっ♪」


「うぉ!?ま、まだ気分悪いんで…抱き着かれると…」(平)


「罰ゲームだから仕方ないでしょ?」


「・・・罰ゲームなら仕方ないか…」(平)


 そんなことを言う平真だけど、しっかり顔が緩んでいたのを私は見逃していなかった。さすが平真だね?・・・私も、平真とくっついているのに幸せを感じているから人の事言えないけどね?



 それからしばらくして平真が復活してまた遊び倒した。今度はさすがに、絶叫マシーンは控えたよ?そして、少し日が傾いてきた頃…


「平真?そろそろレストランの時間…」


「うお!?本当だ…遅れたらしゃれにならん!急ごうぜ!!」(平)


「は~い♪」


「・・・何て言っておいて自然と腕を組むりんごさん…危ないぞ?」(平)


「そんなことを言いつつ私を気遣って歩く平真さん…ありがとう♪」


「ちきちょう…可愛すぎて文句言えん!」(平)


「平真となら、夫婦喧嘩しないで済みそうな気がするね♪」


「ここで押し込んできますか…どうだかな?結婚したら豹変するかもしれんぞ?」(平)


「それじゃあ、結婚してなるか試してみるしかないね♪」


「そうくるんですか!?いや…そんな理由で結婚なんてするものではないと言いますか…」(平)


「そんなこと言うんだ?自分から結婚しようって言ったのに♪」


「言ってないですよ!?言ってないですよね!?」(平)


「あれ~?私にはそう聞こえたんだけどな~?」


「そんなはずない!…よな?言ってないはずですよ!?」(平)


「あははっ♪平真ったら慌てすぎ♪言ってないから安心して良いよ♪」


「そ、そうだよな?少し焦っちゃったぜ…」(平)


「そんな言葉がちらつくくらいは私の事を好きになってくれたと思って良いのかな?」


「うぐ!?の、ノーコメントで…」(平)


「私は平真の事が好きになり過ぎて困るくらいなんだからね?」


「ちょ!?りんごさん!?何か凄く注目浴びてますよ!?」(平)


「平真が叫ぶからじゃない?私はもう、気にしてる余裕ないから大丈夫だよ♪」


「それ、大丈夫なのか?なあ?大丈夫なのか??」(平)


「どうなんだろう?私にも分からないです♪」


 ハイテンションな私は、その後もずっと平真を困らせ続けたと思う。だけど、平真はそんな私の鬱陶しいくらいの羽目を外した態度の私にずっと付き合ってくれた。食事も美味しかったけど、平真とくっついていられない事に不安を感じるくらい今の私は重傷と化している。


 食事が終わって予約しているホテルにチェックインに向かう途中…


「まずいよ、平真」


「どうかしたのか?忘れ物でもしたのか!?」(平)


「荷物は全部平真が持ってくれているじゃない?忘れてきたの?」


「…いや、大丈夫みたいだ。良かった…」(平)


「自分で言って自分で不安になるとか…そうじゃなくて、私…平真と離れると不安になるくらい好きになっちゃたんだけど…どうすれば良いの?」


「え?いや…どうすれば良いのかと聞かれましても…え?冗談じゃなくてマジな話か?」(平)


「結構マジな感じです…」


「まさか…朝の事が原因で?」(平)


「あれはどちらかと言うと、平真を好きになり過ぎる要因にはなったかも?だって、汗だくになってまで私のために駆けつけてくれたんだよ?自分の好きな人が…それで、今まで以上に好きになっても仕方ないと思わない?」


「や…俺に聞かれても…何と答えたら良いのか…」(平)


「じゃあ、甘えさせてくれるって言ったし…今日はずっとくっついていて良いって事だよね?」


「な!?待ってくれ!?それって一緒に寝るって事か!?」(平)


「うん…そうだけど?」


「いやいや!だって、部屋も別々だし…その…」(平)


「・・・多分、部屋は一緒じゃないかな?」


「なんだって!?」(平)


 その後、親の承諾を得て取って貰った部屋は一部屋だと判明した。普通気が付かないかな?菫お母さんとうちのお母さんが承諾するんだよ?もう…そうとしか考えられないよね?分かってて、黙っていた私も同罪かもだけど…今日はすごく助かった気分だから何も言えないかな♪


「くっ!?考えたら、あの母上が何も企まないわけないじゃないか…バカなのか?俺は…」(平)


「平真平真?とりあえず、部屋に行こう?」


「ま、まだ早くないか?」(平)


「荷物も置かないとさすがに疲れたでしょ?」


「そうか、荷物をおいてナイトで遊ぶんだな!」(平)


「今日はもう疲れたから…そのまま寝ようよ?」


「え!?しかし、折角だからナイトも見ないとだな…」(平)


「また来た時に見れば良いよ」


「また来るのが前提になっておりますが…」(平)


「また連れてきてくれないの…?」


「今回も、俺が連れて来たわけでもないと思うが…もちろん、連れてきますよ!ってあれ?」(平)


「えへへ♪約束だからね?」


「ぐっ…やられたな…色々と…」(平)


「部屋に到着♪」


「うわ!?マジじゃん…あれ?本当にもう出掛けないんですか?」(平)


「ほら!入ろうよ♪」


「うわっとと…」(平)


 そんな感じで部屋に入り、見回した後


「それじゃあ、平真は朝から汗を気にしていたし…先に入って良いよ?」


「え?入るってシャワーですか?」(平)


「他に何があるの?・・・それとも、一緒に入る?ただ…今の私だと平真を誘惑しないで済むとは思えないけど…それでも良いなら♪」


「先に入らせていただきます!!」(平)


 そう言って、慌てて用意してお風呂場に向かって行った。・・・まずいなぁ、さっきから心臓が破裂しそうなくらいバクバク言っているんだけど…どうしたら良いの?覚悟を決めたはずなのに…いざとなったらこの体たらく…平真の事を本当にヘタレとか言えないよね…本当に



 その後、平真が出てくるまで落ち着けなかった。ベッドに座って足をぶらぶらさせながら変な事を考えてしまった。内容は…言えないよ、さすがにね…


「お待たせしました…次、入るんだよな?」(平)


「う、うん…」


「あの…りんごさん?何故そんなに決心したような顔をしているんでしょうか…?」(平)


「出て来た後に分かるんじゃないかな?」


「分かりたくない気分になって来ましたが…」(平)


「それじゃあ、入って来るね」


「お、おう…」(平)


 うう…心臓が口からとか言う表現はこんな時に使うの?どうなの?どうすれば良いの!?何て…ボディーソープとか全部同じのを用意して持ってきている時点で決心していた…はずなんだけど、実際はもう本当にぐちゃぐちゃだよ…。


 その後、ぐちゃぐちゃ考えながら入ったせいかかなりの時間が経過してしまい…ふやけかけた…反省。そして、もう一つ…


「平真…あがったよ…?・・・やっぱり、そう言うオチなの…?」


 時間をかけたせいか、平真が寝ちゃっていました。ベッドに入って寝てないけど…これってどうしたらいいんだろう?起こしてベッドに入らせて…?これ、私の難易度がさらに上がったよね…?ううぅぅっ!?


 こうなったら、ソファで寝こけている平真にのしかかって反応で決めよう!!それじゃ…行くよ!と、気合を入れた私だったけど…


「ひゃう!?」


 いざ!ってところで、平真のスマホが着信音を奏でた。心臓が本当に飛び出るかと思った…


「…ん?着信か…誰だ?え?丸郷さん…?」(平)


「・・・平真?私、あがったんだけど…?」


「おう!?・・・髪降ろすとさらに大人っぽく見えるな?それとも、風呂上がりだからか?」(平)


「そ、それって…押し倒したくなったって事?」


「そこまで言ってませんよ!?って、わりぃ…ちょっと電話出るから…待っててくれ」(平)


「う、うん…」


 何か、なし崩しに行っちゃうかも?平真の反応も良好っぽいし…ぁぅ…また鼓動がまずいくらいに…


「りんご…」(平)


「ひゃ、ひゃい!?」


「ちょっと話が長くなりそうだから…風呂場で話してくるわ」(平)


「え?何かあったの…?」


「ああ…まあ、そんなに大事じゃないと思うんだが…ちょっとな?まあ、少し待っててくれ…悪いな?」(平)


「ううん、それは良いけど…寂しいから早く来てね?」


「おぉぅ…なるべく早く戻ります!」(平)


 そう言って、平真はまたお風呂場に向かって行った。う~ん…何か肩透かし?でも…まだ夜が終わったわけじゃないし…でも、何か一度盛り上がった雰囲気が飛んで行っちゃった気も…でもでも!ここまで条件が整った状態で何もなかったら…他のみんなに先を越されちゃう!


 だけど、さすにが電話中の平真を無理に誘うのは…。ここまでは良かったのに…何で突然こんなタイミングで電話が…バカぁ!!



 その後、平真の電話が思った以上に長く続き…気が付けば寝てしまっていた。私が一番バカだった…

最後までお読みいただき、ありがとうございます。


ヒロイン話は遅刻するのが当たり前になりそうです…すみません(汗

難しいですね…少しは恋愛ジャンルっぽく…なってます?ないかぁ…?


次話もよろしくお願いします。

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