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三十八個めっ♪ りんごちゃん、マジ…

遅れました、すみません…(汗

22時に変えようかなぁ…

「何でキリッとた態度で前を向いて歩いているの?摑まりにくいんだけど…?」(り)


「あ、すみません…」


「それはまあいいんだけど…何かあったの?そんな表情の平真は珍しいから気になるのよね…」(り)


「ええと、ただ単に自分を律するためにテンションを真面目に持って行っていたと言うか…そんな感じです…?」


「どんな感じよ?全然分からないんだけど…」(り)


「大したことじゃないので、いつも通り平真の行動は無視でお願いします」


「そうね、そうするわね」(り)


「あっさり同意されるのも複雑っすな…」


「…どうして欲しいのよ?」(り)


「いえ、気にしないで下さい…」


 弄られ過ぎてきた弊害ってところですかね?


「それで、これからどうするの?私の家に寄って行くので良いの?」(り)


「そうなんだが…家の前で待っていて良いかね?」


 りんごの母上もある意味天敵だからなぁ…


「…悪いけどそうしてもらえる?あの人は、私じゃ抑えられそうにないもの…」(り)


「そんな感じだよな…。じゃあ、俺は外で待ってるから…ある程度荷物が多くても俺が運ぶから、気にせずに持って来いよ?」


「一晩泊まるだけなのにそんなに荷物要らないでしょ?・・・っと、ここで良いわ。これ以上近付くとあの人が気が付きそうだもの…」(り)


「それはない…と言いたいところだが、あり得そうで怖いな…」


「ええ、自分の興味ある事に対しての嗅覚は目を見張るものがあるのよ…。それじゃあ、行ってくるわね」(り)


「おう!ゆっくりで良いからな?」


「ええ、分かったわ」(り)


 そう言って、自分の家に向かったりんご。・・・どれくらいかかるんだろうか?まあいい、気長に待つことにしよう。




 そんなこんなで数十分後、りんごが戻って来たのだが…


「・・・結構な荷物だな?」


「ええ・・・平真が近くに待機しているだろう事はバレバレだったみたいで、沢山持たされたわ…」(り)


「マジか…?だから、そんな荷物なんだな…。確かに、りんご一人で運ばせるのはキツイ量だよな…。それに、持たされたって事は…」


「聞かないで…ノッてるあの人には誰も勝てないのよ…」(り)


 それでもある程度は抵抗したんだろうな…。俺も、無駄だと分かっていても抵抗してしまうものな…母上に。結果は惨敗なんだけどな…想像ですら勝てたことないんだぜ?


「それで、こんなに増えた中身はなんなんだ?」


「主に着替えとかね。・・・今後急にでも泊まれるように多めに持って行って置いて来いって…邪魔になるなら持って帰るから気にしないで良いわよ?」(り)


「あ~…何と言うか、れもんも、いちごも、みかんですら着替え大目に持ってきて置いて行ったんだよな…俺の部屋に…」


「え?そうなの?・・・みかんなんてあんなに近いのに?」(り)


「そうなんだよ…。みんなが置いて行くだろうから、私も置いておきたいの!とか言ってさ、譲ってくれなかったんだよなぁ…」


「・・・気持ちは分かるわ。でも、平真が迷惑なら私のは置いておかなくて良いからね?」(り)


「ああ、気にするなよ?俺の部屋って結構広いから、バッグ5つ分のスペースくらいはあるさ。ただ、それでいつでも泊まれるのはちょっと怖いと思うんだよな。特に、いちごが…」


「昨日は一応は、大丈夫だったんでしょ?」(り)


「かかる定義にもよるけど一応は…そうなるのか?」


 スクール水着で一緒にお風呂とか大丈夫の範囲なのか?わからんな…。待てよ?もしかして…


「りんごさん?つかぬ事をお伺いしますが…もしかして、スクール水着を持たされたりしましたか?」


「な、何で知ってるのよ!?覗いてたんじゃないでしょうね!?」(り)


「いえ…何となくです…」


「何となくで分かるものなの?・・・もしかしてだけど、私の事を考えてくれているから分かるとか…?」(り)


 そう言って、モジモジと恥ずかしそうにするりんごさん。・・・言えない、いちごにされたことをヒントにあのりんごの母親ならやらせようとするに違いないとか考えたなんて…とても言えない!!


「も、もちろん、りんごの事も考えているぞ?りんごって…ほら…何かほっとけないんだよなぁ…可愛いからかね?」


「わ、私に聞かないでよ!?か、可愛いだ何て言われてもな、何もエッチな事なんてしてあげないからね!期待しないでよね!!」(り)


「りんごちゃん、マジ癒し♪」


「りんごちゃん言うな~!!?」(り)


 その反応含めてマジ癒しです!!


「もう…みんなで私の事をバカにするんだから…」(り)


「バカになどしておりません!りんごちゃんはマジで癒しです!これかもら、俺を癒し続けて下さい!!」


「これからもって…そ、そこまで頼まれたら…考えないでもないけど…」(り)


「是非お願いします!!これからも俺の癒しで居て下さい!!」


「・・・そこまで言うなら良いけど…そもそも、何のことか分からないんだけど…?」(り)


「そのままの君でそばに居続けて欲しいって事です!!」


「・・・はい。平真がそれを望むなら…ずっとそばに居ます…♪」(り)


「ありがとう!これで、俺の精神は安泰です!」


 いやあ、良かった!りんごまで俺に迫るようになったら、助平な俺の精神が持ちませんよ!


「・・・その様子だと、深い意味なんてないんでしょうけど…。それでも嬉しく思っちゃう私も重傷って事なのよね…」(り)


「ん?何か言ったか?」


「何でもないわ!それより、早く平真の家に行って勉強するわよ!平真、これだけみんなに教えてもらって置いて赤点なんて取ったら許さないんだからね!!」(り)


「はいぃ!?頑張ります!!」


 その後、急いで帰宅して勉強に勤しむことになったのだった…



「本当にありがとうございます!かなり捗りました!!」


 色々あって、早めに始めたのに遅れ気味だった試験勉強が一気に進みました。持つべきものは、頭の良い先輩である。普段子供扱いに近いのに、調子が良いって?…そこはツッコミ無用ですぜ…


「気にしないで良いわ。平真が頑張ったから進んだだけよ?」(り)


「なんだかんだで、他のメンバーは色々意識してしまっていまいちだったからなぁ…とても助かりました」


 思わずしみじみと言ってしまったが、本当の事なので仕方ないよな…


「・・・私だと意識しないで済むって事…?」(り)


「あ、魅力がないとかそう言う事じゃないですぞ!?りんごは何もしないと言ってくれたから、信用したと言うだけであってですね!?」


「そう言う事なら良いけど…そう言う気持ちにもならないんだと思うと何か複雑…」(り)


「だから、そう言う事ではなくて!?第一、意識しないようにしているだけで、りんごみたいな可愛い娘と密着しているこの状況は本当は危険なんだぞ?分かってますか!?」


 お察しの通り、俺に座っているりんごちゃんです。まあ、もう慣れたから良いけど…良くないのか?ただ、意識しない様にしているだけで…少し意識を移せば柔らかいりんごの身体を意識してしまうのは仕方ないよな?仕方ない…


「そ、そう…もう慣れて何にも感じていないとばかり…」(り)


「さすがにそれは無理だろ?可愛い娘とこんなに密着してて全く意識しないで済む男がいたとしたら、聖人か、そっちの趣味の人でしょうな…」


 きっとそうだ!そうに違いない!!俺が助平だからじゃないだろ?・・・違うよな?


「そ、そんな風に改めて言われると…」(り)


「り、りんごさん?何となく恥ずかしくなって来たのは分かるんですが、そんなにもぞもぞ動かれると余計に意識してしまうと言うか…」


 すみません!やっぱり、俺が助平なだけでした!!りんごから何もしないと言ってるのに、俺が意識してどうするんだ!?状況的に仕方ない気もするけど、それでもダメでしょうが!?


「そう言う事はしないって突っぱねたけど…その…平真が望むんだったら、私は・・・」(り)


 ダメ押ししないでください!?助平真の理性に特大ダメージですよ!?いい加減にするんだ!平真よ!!毎日違う女の事キス何て最低…って、今日はもうれもんとしてるじゃないですか!?って、言い訳を考えるなよ!?助平真いい加減にしろ!?


「やっぱり、私じゃそう言う気持ちにならないよね…」(り)


 その表情とセリフは反則です!?行くしか選択肢がなくなったじゃないですか!?


「りんご…」


 そう呟いて、彼女を振り向かせようと手を伸ばしたところで…


「平真!りんごちゃん!お風呂入れるわよ~?」(菫)


 なん…だと!?このタイミングでだと!?


「私…先に入るね…」(り)


「おぅ…ごゆっくり…」


 ぐっ!?りんごの奴、悲しそうな顔していたぞ!?気のきいたセリフとか俺が言えるわけないんだが…何かフォローしろよ!俺!!



 その後、部屋でジタバタと自責の念から一人で悶えていたらあっという間に時間が流れ、言い訳をする前に入れ替わりで風呂に追いやられて…俺のバスタイムは終了した。…入浴シーン欲しかったですか?要らない?ですよね~…



 それから、部屋に戻ってもまだ何となく気落ちしているりんごを見兼ねた俺は…


「あのな…俺は別にりんごに魅力を感じていないわけじゃないからな?さっきのは完全にタイミングを逃してしまっただけで…な?」


「うん…意地悪なタイミングで声かかったよね…」(り)


 そう言いつつも、まだまだ落ち込んでいる風なりんご。あ、そうだ…


「忘れていた!何故か、俺に渡されたんだよ…この間の意味の分からない大会の景品…ほら、〇〇ズニーのパスポート!りんごだけおまけで貰えただろ?」


「そんな事もあったわね…」(り)


「ほら…ペアだし、俺と行こうぜ!なぁんて…」


「一緒に行ってくれるの!?」(り)


 急に目を輝かせて食いついて来たりんご。ええ!?変わり身早過ぎでしょう!?


「いやいや、りんごのパスなんだから…俺が連れて行ってもらう立場になるんだが…」


「なんだかんだで平真も忙しいから一緒に行ってくれないかと思ってたの!やった♪一緒に行ってくれるのね♪」(り)


 そんなに全身で喜びを表現されたらもう…


「…ああ、りんごさえ良ければだけども…」


「もちろんよ!今週は私見だから難しいし…来週の土日に行きましょう!約束だからね♪」(り)


「ああ…」


「やった♪平真と〇〇ズニーランドでデートだ~♪」(り)


「りんごさん?お姉さんキャラが崩れてますよ?…聞こえてなさそうですね…」


 嬉しそうにぴょんぴょん跳ねるりんごに今更実は冗談交じりの提案でしたなんて言えるはずもなく…デートが決定しました!やったね♪・・・みんなに知られるよな?怖すぎる・・・


 その後、りんごのぴょんぴょんは母上の「さすがに煩いわよ!平真!!りんごちゃん相手に何て激しいプレイをしてるの!!」と言う注意が入るまで続いたが…はっきり言おう、うちの母親は少しどころかかなり可笑しいと思う。



「さっきまでの私の行動は忘れて…うう、嬉しさの余り年甲斐もなくはしゃいじゃう何て…」(り)


「・・・それはいいんだけど、随分可愛らしいパジャマですね?」


「・・・それは追及しないで…お母さんがこっそりすり替えていたのよ!普通のパジャマ入れておいたはずなのに!?」(り)


 説明しよう!そう言うりんごのパジャマは…ウサギの着ぐるみ型のパジャマなのである!…めっちゃ可愛いんですけど!お持ち帰りしたい!って、今の状況だとシャレになってないですね、ええ…


「大丈夫よ!これ、見た目より暑くないから!ほら、ここの生地触って見て?」(り)


「どれどれ…」


 おお!確かに、思っていたより薄い生地みたいだし、それほど暑くなさそうだな。しかし、それよりも可愛らしいりんごを愛でられるのが重要なんですが…


「み、見過ぎよ!海藤平真!!そんなに似合ってない…?」(り)


「違います!めっちゃ可愛いです!!頭をなでてもよろしいでしょうか!?」


「さ、さっさと布団に入りなさいよ!私は後から入るから!早く!!」(り)


 何故かいきなり寝ろと来ました!?驚きの余り大人しく布団に入る俺…


「じゃあ、電気消すから…」(り)


 そう言って、電気を消してから布団に入って来たりんご…やっぱり、一緒に寝るんですな…


「…ここでなら撫でても良いわよ…?」(り)


「え?いいのか?」


「・・・ここなら顔を見られないで済むもん…」(り)


「え?小声過ぎて聞こえなかったんだが…」


「良いから!私が良いって言ってんだから良いの!!」(り)


「はい!!失礼します!!」


「…♪」(り)


 その後、結構長い間撫でてしまった俺だが…怒られないと思ったら…いつの間にか、りんごちゃんは眠ってしまわれていた。・・・とても幸せそうな、可愛らしい寝顔で…


 お陰様で、俺も変な欲情をすることなく眠気に身をゆだねる事に成功。ゆっくり寝られそうです。りんごとデートどうするんだって?・・・今は考えさせないでくれ!?お、おやすみ~!!


 未来の事は未来の自分に丸投げの平真君でした。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。


次話もよろしくお願いします。

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