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三十六個めっ♪ 久しぶりの感覚だ…!?

 何やら息苦しい気がして目を覚ました俺が目にしたのは…


「何で朝からキスしているんですか?いちごさん…」


 俺は、いちごを引き離しながらそう問いかけたが…


「平真さんが抱き着いて来たんですよ?私は、私のやり方でやり返しただけです♪」(い)


「・・・平真さんは溜まってるんでしょうかね?」


「スッキリさせましょうか?」(い)


「結構でございます!!」


 どうやら、俺から抱き着いたらしい。記憶にないけど…やってないとは言えないわな…。それより問題となるのは、いちごが俺とキスするのを躊躇わなくなった可能性が高いと言う事だ…


「いちご…少し質問して良いか?」


「何でしょうか?やっぱりスッキリ」(い)

「違います!!」


「それでは、何でしょうか?」


「いちごは…俺がキスしたいと言ったら、通学路でも」

「します♪」(い)


「・・・みんなの前でも」

「します♪」(い)


「喫茶店でも」

「します♪」(い)


「両親の前でも」

「します♪」(い)


「…公共の場でも?」

「します♪」(い)


「そうか…」


「します?」(い)

「しません!」


 なんだか訳が分からなくなってきたぞ…


「いちご?キスって簡単にして良いものじゃないと思うだが…?」


「平真さん相手だからですよ?他の人と何てする気ありません!私にとっては、平真さんとキスするのは気持ちの確認みたいなものなので問題なしです♪」(い)


「せめて隠そうとは…?」


「何故ですか?むしろ、平真さんは私のだって見せつけたいくらいです♪」(い)


「おぉう…昨日の殊勝ないちごさんは何処へ…」


「あ、先に行っておきますけど、昨日は本当に破裂寸前だったんですよ?あれだけやって何もしてくれなかったら…もっとすごい暴走していたかもしれませんよ?」(い)


「諦めていたとかじゃなくて暴走してたのか…。これ以上って…俺が精神的に死にそうだな…?と言う事は良かった…のか?分からん…」


「平真さん?私とキスするのは…そんなに嫌なんですか?」(い)


「嫌じゃないぞ!?ただ…その…しすぎると安っぽくなってしまう気がしてだな…」


「平真さんって本当に乙女チックですね?」(い)


「せめてロマンチストって言ってくれないかね!?」


「ロマンチストの平真さん?おはようのキスをお願いします♪」(い)


「良し来た♪何て言うわけないだろ!?しませんよ!?」


「平真さんの口で私の口を塞いでくれないと…何かをポロっと言ってしまうかもしれません」(い)


「な、何かってなんでしょうか?」


「お風呂場であったあれやこれやとかどうでしょうか?」(い)


「そうだよな!おはようのキスって大事だよな!?」


「はい♪その通りです♪」(い)


「そうだよな?それじゃあしないとな…」


 起きた時にはされていたとか突っ込みたいところではあるが…


「いつでもどうぞ♪」(い)


 ・・・結局またしてしまった!?しかし、軽くしてすぐに離れるつもりだったのだが…


「…んぅ」(い)


「!?ぉまっ!?いちご、またしたを!?」


「え?何ですか♪」(い)


「ぐぅ…」


 言い合っても負ける気しかしない…ここはっ!!


「ちょっと走って来ます!!」


 まだ時間の余裕があるから走りに行くしかないだろ!?


「いってらっしゃい♪アナタ♪」(い)


「いってきますともぉぉぉおお!?」


 そのままの勢いで飛び出した!あ、ちゃんと着替えたよ?俺の着替え速度は音速を超えるんだぜ!…もちろん、音速は大げさですけどね?



「くそぉぉおお!?あれだけ無茶苦茶されているのに!!何でいちごが可愛く見えるんだぁ!?」


 外に出た俺は、いつも通り走りながら愚痴を吐き出す作業に没頭していた。


「やばいやばいやばい!色々やばい!俺もいちごとのキスになれたらヤバイ!さっきの脅しも、結構軽く考えてキスしちまったぞ!?もっと抵抗出来ただろ!?ち、違うんだ!?決して、いちごとのキスが良くてとかそんなんじゃないんだ!!本当なんだぁ!!?」


 昨日から続くいちごとのあれこれで悶々してしまった思いを、全て吐き出すべくしばらく走り続けた助平真さんでした…


 そろそろ叫んで走る危険人物が俺だと特定されそうで怖いですな…。今度からは叫ぶのはやめ…られますかねぇ…?



 そしてそして、通学路にて…


「あの…いちごさん?」


「何ですか?キスですか?」(い)


「違うから!その、何でもすぐにキスに繋げようとするのやめてくれませんかね?」


「は~い!気を付けま~す♪」(い)


「気を付けてくれるような返事に聞こえないんだよなぁ…」


「え?何て言いました?キスですか?」(い)


「やっぱり気を付ける気がありませんよねぇ!?」


「・・・平真、俺ら先に行ってるわ…」(明)


「そうしようか」(信)


「え?二人とも?こんな暴走しているいちごと俺を置いて行くと言うのか!?」


「え?キスですか?」(い)


「いい加減に戻って来て!?いちごちゃん!!」


「「じゃあ!また教室で!!」」(明&信)


「薄情者どもめ~!!?」


 その後、いちごを送り届けるまでの間に何とか現実に引き戻せた…と思う。ただ、学校でにやけているのを指摘されたら、俺とキスしたとか絶対に言いそうなのが怖い。・・・いや、どんな理由があるにせよしたのは事実だから逃げる気はないんだが…俺が社会的に死にそうだなぁ・・・



 時は過ぎ、昼休みの生徒会室にて…


「「「「平真?いちごと何があったのか白状しなさい!!」」」」(れ&み&り&ざ)


「何もな」

「いわけないよね?バレバレだから、さっさと白状してね?」(み)


「・・・記憶に」

「ございませんとか言ったら、直接いちごに尋ねる事になるけど?その場合は…分かってるわね?」(れ)


「海藤平真!謹んで話させていただきます!!」


 結局話すことになってしまったわけだ…自爆に近いけどな…。もちろん、お風呂イベントだけは上手く誤魔化して話さなかったぞ!?上手く誤魔化せたと思う…ただ、俺は嘘が下手らしいから…どうだろうか?


「なるほどね…やっぱり、キスしちゃったんだ…」(れ)


「でも、それでよかったのかもしれないよ?いちごが本気になったら…平真が堕とされていたかもしれないからね?」(ざ)


「そうよね。助平な平真の事だもの…頑張った方なんじゃないの?」(り)


「自分たちの事を考えて、順番に泊まると言う話を受け入れた時点で同罪でもあるよね?」(み)


「発端のみかんが言うとちょっとあれだけど、そうよね」(れ)


「まあ、それだけで済んだのだから良かったと思っておこうよ?いちごが暴走したら、お風呂に乱入位しそうだし…菫さんは止めないだろうから、本当に大事になった可能性もあるわけだからね」(ざ)


 乱入どころか、実際は水着用意してまでイベント強行されましたけどね?・・・絶対に言えないな!?


「確かにありそう…。でも、このままだと全員とキスなんてあり得る気がするんだけど…?りんごとざくろはどう思う?」(れ)


「「・・・」」(り&ざ)


「二人とも、無言で視線を逸らしたね?そんな反応したら、意識しているのがバレバレだよ?」(み)


「だって…流れとしてはねぇ?望まれたら断れるわけないし…♪」(ざ)


「そ、そうよね?まあ、私としてはどっちでもいいんだけど?平真がどうしてもとお願いするなら…してあげてもいいかな?って」(り)


「りんごは相変わらずだね」(み)


「・・・やっぱり納得出来ない…私が最後になっちゃうのは絶対にいや…」(れ)


「え?れもんどうしたの?」(み)


「平真!」(れ)


「ん?どうしたんだ?れもん…?」


 つかつかと俺の目の前まで歩み寄って来たれもん。何か用なのか問いかけた俺に返事の代わりにしたのは…キスだった!?


「「「なっ!?」」」(み&り&ざ)


 俺は驚きの余り固まった。なんせ、軽いキスじゃない…しっかりと椅子に座っている俺に抱き着くようにしてしっかりとキスをして来た。・・・人間、余りに驚くと固まるとは本当の事だったようだ…


 そして、どれくらい時間が流れたか分からないが、お互いが熱くなるようなれもんとのキスの時間が終わった。今の俺はきっと顔が真っ赤に染まっている事だろう。と言うより・・・


「れ、れもん!?生徒会室で何をやってるのよ!?」(り)


「れもんさん、どちらかと言うと大人しいイメージだったのに…こんな大胆な行動に出るなんて…」(ざ)


「やるじゃない?れもん。でも、ちょっとれもんらしくないよね…?どうして急にキス何てしたの?」(み)


「だって…このままだとみんな平真とキスしちゃいそうなのに…私だけ、事故でしただけなんて嫌だったんだもん!」(れ)


「そう言う事なのね?どちらかと言うと大人しい方のれもんにしては、大胆な行動をしたと思ったら…」(ざ)


「どんな理由があるにせよ!生徒会室でキ、キスするなんて不謹慎よ!!」(り)


「気持ちは分からなくもないんだけど…いきなりはちょっと…ね?平真ってそう言う突然の出来事にはテンパったりするし…」(み)


「ご、ごめんね?平真…。ちょっと強引すぎたよね…?・・・平真?」(れ)


「・・・キュゥ」


「平真!?何で目を回してるの!?平真~!?」(れ)


「平真って実は結構小心者だからね…突然のキスに対応しきれなくて気を失ったのかも?」(み)


「そんな理由で人が気絶とか…あるのかな?初めて見たよ…」(ざ)


「平真って見た目以上にヘタレよね?まあ、そこが可愛く見えちゃうのがもう手遅れってことなんだろうけど…」(り)


「ふふっ、そうだね?困ったものだよね」(み)


「全くだよね」(ざ)


「ちょ、ちょっと!?3人で笑ってないで、平真の心配しないの!?気を失ったんだよ!?」(れ)


「「「気絶させた本人に言われても…」」」(み&り&ざ)


「う…そ、それはそうなんだけど…」(れ)


「もう少し様子見よう?起きなかったら保健室に運べばいいんじゃないかな?」(み)


「そうよね、平真って無駄にタフそうだし平気よね?でも一応…起きるまで気絶させたれもんが着いてあげていれば良いんじゃない?あと、さすがにキスで気絶しました何て言えないから、急に体調が悪くなったとか適当な理由を言えば…私たちの現状はかなり浸透してるから一人くらいなら付き添いって形で残れるでしょうね。もっとも、監視が付くかもだけど…確か、午後は保険の先生はちょっと出ると聞いたから平気かしら?」(り)


「まあ、私たちもあれだけ堂々と色々やってるからね…監視が付いても可笑しくはないよね。尾ひれがついた噂とか聞くのがちょっと怖いくらいだよ…」(ざ)


「そんな事より!付き添い…私で良いの?」(れ)


「気絶させた本人だし適任だと思うよ?・・・授業サボりたくないなら変わるけど?」(み)


「わ、私が責任取って付き添うから、みんなは授業をちゃんと受けて!」(れ)


「分かってるよ。ただ、一番授業を受けないといけない人が気絶したんだけどね?」(ざ)


「言えてるわね。まあ、二人きりにさせてあげるから…ちゃんと話しなさいよ?」(り)


「う…やっぱり、考えてくれてたんだ…」(れ)


「今のれもん見れば誰でも分かるんじゃないかな?とりあえず、貸し一つだからね♪」(み)


「うっ…分かってる。みかんだけじゃなくて、この場のみんなに借りとくから…ありがとう」(れ)


「それじゃあ、平真を運びましょう?これ以上遅くなると授業に遅れそうだし…。言い出しておいてなんだけど…運ぶのは、みかんとざくろに任せて良い?私とれもんだと、身長の都合で思い切り引きずっちゃいそうだし…」(り)


「もちろん、任せて♪ざくろと二人なら何とかなるでしょ!」(み)


「そうだね。みかんは運動神経良いし、私も一応は運動部だから平気でしょ?」(ざ)


「私も手伝いたいけど…」(れ)


「無理しちゃダメだよ?それで怪我しました!とかになったら、平真が責任感じちゃうからね?」(み)


「そっか…そう言う人だもんね…。それならせめて、先導させてね…?」(れ)


「分かりました、それでは参りましょうか?」(ざ)


「ざくろが余所行きモードになったから行こうね!」(み)


「わざわざ指摘しないで下さい!!」(ざ)


「「「あはははっ♪」」」(れ&み&り)


 そんな会話があったとか…俺の方は気が付いたら保健室だったわけだ。何度目の気絶なんだかな…久しぶりにこれだな?しまらねーな、ほんと…

最後までお読みいただき、ありがとうございます。


一話で一日も経たないのが多くなって来ましたが…何とか…


次話もよろしくお願いします。

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