三十四個めっ♪ いちごの猛攻撃!?平真はひらりと身をかわせるわけなかった…
過去の俺…海藤平真は、確かに中二病だったと言えよう。全てが運命によって定められていると思い込み、全てが芝居がかった言動だったとも言えよう。しかし、それでも俺は俺なりに考え抜いて仙石みかんに告白したわけで、少なくとも当時の俺としては本気だった。だから…
「平真さん?何で過去を振り返っているような思案顔をしているんですか?」(い)
「何でピンポイントで当ててくるでしょうかね?まあ、あれですよ…過去を振り返って今の糧としようとしているのさ」
俺はしたり顔でそんなことをのたまってみた。もちろん、実際はただの現実逃避なので適当な戯言なのだが…
「それはとても素敵ですね♪でも、いちごちゃんと寄り添って歩ける素敵な時間を無駄にするのはどうかと思いますよ?」(い)
「確かに素敵な時間なんだが…決戦の地へ行く前なので控えたいと言うかなんというか…」
「決戦の地って…平真さんの家に戻るのに、何故決戦の地なのですか?」(い)
「そう…彼の地で辛くも勝利を収めた俺は…」
「なるほど…私の家で、母の泊まってばかりじゃ迷惑だから今夜は平真君がうちに泊まって行って良いのよ?と言う胸を押し付けながらのハニートラップに何とか打ち勝った事ですね?」(い)
「や、約束の地にての最終決戦へと挑み絶対なる勝利を収めなければならないのだ!」
「平真さんの家に泊まる私からの本気の誘惑を振り切って明日を迎えると言う事ですよね?」(い)
「いちごさん?いちごさん?折角カッコイイ言い回しをしているのに、台無しになるので説明するのは止めて欲しいのですが…」
「そんな格好つけたがりの平真さんも私は好きですよ♪」(い)
「くっ!?その小さく主張するものを押し付けながら言うのは反則なんですぞ!?」
助平真さんには効果はテキメンだ!!
「でも、最終決戦は言い過ぎじゃないですか?」(い)
「いや…こんな荷物を見せられてはな…」
そう言って、俺はいちごに抱き着かれている左側と反対に背負っている大きめのバッグを掲げながら見せた。まあ、いちごの荷物なのは言うまでもないだろ?
「え?それくらい普通じゃないですか?乙女の準備は一泊とは言え大変なんですよ?」(い)
「・・・何か、荷物を準備すると言いながら誰かと〇インしてなかったか?」
「はい♪菫お母様に、私が忘れ物をしていないか確認しました♪」(い)
「・・・中身が物凄く気になるが、怖くて見れん…」
「平真さんに見られて困るものなど私には存在しませんよ?平真さんが望むなら…私の全てをお見せしますよ♪」(い)
ウットリとした目で俺に何かを訴えてくるいちご…
「こんな往来の場でそう言う事を言うのはやめましょうね?」
「は~い♪」(い)
元気良く返事をして俺にさらにくっついてくるいちご。くっ!?形成は圧倒的に不利だな!?しかし、そんなことでは勝因に何ら影響はないのだよ!何故なら…この場での俺は負け確だからな!いばるなって?元々女性には勝てる気がしないのさ…
「しかし、本当に何が入ってるんだ?この荷物…」
「ほとんど着替えですよ?」(い)
「・・・一泊なのにこんなにいるのか?」
「女の子は沢山必要になるんですよ?」(い)
「そういうものなのか…?」
「あ、後で私の今日着替える下着を平真さんが選んでくださいね♪」(い)
「おう…って、勢いで返事してしまったが今何て言った?」
「私はただ、お風呂上がりのなまめかしい肌につける下着を、平真さんに選んでもらおうと思っただけですけど?」(い)
「何かさらに危険なオプションが搭載されておりますけど!?選びませんよ!?」
「そうですか…分かりました。恥ずかしいですけど、平真さんがそう言うなら下着を着けない事にしますね?」(い)
「何をどう解釈してそうなったんですかね!?」
「え?平真さんが下着を選ばない→下着を着けて欲しくない、と言う解釈の基にですが?」(い)
「何ですか!?その極論は!?下着は自分で選んで着けるものでしょうが!?」
「…なるほど、脱がしてからのお楽しみってことですか?」(い)
「違いますよ!?どうあってもそっちに持っていくつもりなんですね!?」
「じゃあ、お風呂上りに呼ぶので平真さんが下着を着けて下さいね♪」(い)
「じゃあって何がじゃあなの!?どうしてそうなったの!?難易度が跳ね上がってますよ!?」
「あ、ブラの着け方は説明するので心配しないで下さい?」(い)
「そんな心配してねぇよ!?」
「え?着け方知ってるんですか?」(い)
「そうじゃなくて!?それ以前に着せたりしないって話だよ!!」
「でも、自分の子供に着せる練習になりますよ?」(い)
「君は俺の子供じゃないだろ!?何処を目指してるんだ!?」
「もちろん、奥さんですけど?」(い)
「うん、それは分かってた!!しかし、子供に着せる練習と言っても…例え子供が出来たとしてもだ、女の子かも分からないだろ?」
「大丈夫です、私は10人は産むつもりなので女の子も生まれますよ♪」(い)
「マジなトーンで言うの止めて下さい!?冗談だよね?冗談ですよね!?それ以前にそう言う関係になってないけども!!」
「私を奥さんにしてくれれば本気かどうか分かりますよ♪」(い)
「何度も言ってるが、発言が小学生じゃないだろ…」
「それで結局どちらにするんですか?」(い)
「どちらって何の話だ?」
「私が、下着を身に着けないか、平真さんが身に着けさせるかどちらにするかって話ですよ?」(い)
「そんな2択じゃなかったよね!?」
「話を戻しただけですけど?」(い)
「絶対に違うぞ!?そんな話になった流れが不明瞭過ぎるだろ!?」
「それは、平真さんが裸体の方が興奮するけど脱がすのも捨てがたいと言って…」(い)
「ねつ造するのは止めて下さい!?言った覚えは全くございません!!」
「政治家の逃げ口上ですね」(い)
「少し違うだろ!?そして、そう言う発言が政治家を貶めているんだぞ!?」
「いつから平真さんは政治評論家になったのですか?」(い)
「今の発言でそんなものになれるなら、誰でもなれるわ!!」
「仕方ありませんね?そこまで言うのなら、私の下着を選んでくれればそれを着る事にします」(い)
「途中から話が逸れていたとか色々言いたいことはあるが…もうそれでいいや…」
これで反発してみろ?話が永遠ループになるだろうさ…
「あー…さすがに、直接見るのはまずいから下着の特徴を教えてくれればそれで…」
「とりあえず、今日は5着持ってきているので後でもいいですか?」(い)
「もちろん、家に着いてからの話だぞ!?それと、5着も持って来ているのか!?」
「やっぱり、少なすぎましたか?」(い)
「もって言ったよね!?」
「では、次は10着は持ってくるようにしますね♪」(い)
「ねえ?聞いてます?人の話聞いてますか?いちごさん!?」
「聞いてますよ?平真さんの愛のささやきは聞き逃してません♪」(い)
「それは幻聴です!!一度もささやいておりませんよ!?」
「でも、やっぱり口伝ではちゃんと伝わらないと思うんですよね…」(い)
「ねぇ?いちごさん?俺の声聞こえてますか?それに、その話はもう終わりましたよね?」
「そうだ♪全部着て見せれば解決ですね♪」(い)
「待てぃ!?良いこと思いつきました♪みたいな言い方してるけど、それはいちごの下着姿を5回も俺に見せるって事ですよ!?恥ずかしいですよね!?」
「確かに恥ずかしいです。でも、すぐに全部見せる事になるんですから問題ありません!!」(い)
「問題しかありませんよ!?え?いちごさん?君、マジで今日はそこを目指しているんですか…?」
「ふふっ♪どう思われますか?」(い)
そう笑いながら見せるいちごの表情は、可愛らしさの中にどこか艶やかさがあった…勝てる気がしない!?海藤平真、完全敗北の瞬間であった。…え?いつも負けてるだろって?・・・言われなくても分かっております…
「と言うわけで、俺では止められなかったので母上から言ってやってください!お願いします!!」
「え?何を?」(菫)
「だから、母上から女性が軽々しく下着姿を男性に披露してはいけないと…」
「軽々しくなの?いちごちゃん?」(菫)
「いいえ、菫お母様。軽々しくなどではありません。私は、平真さんだからこそ…押し倒される覚悟を持って挑むつもりです!」(い)
マジな顔して言い切った!?どこかの誤魔化してばかりの助平さんとは大違いですね!・・・い、今は考えるんじゃない、平真よ!!
「と言う事らしいわよ?」(菫)
「そ、そうだったとしても!いちごはまだ小学生だから早いと思うのです!」
「その小学生相手に発情する平真の方に問題があると思うわ」(菫)
「うぐっ!?」
「お母様、それはダメですよ?私は、興奮して貰わないと困るんですから♪」(い)
「そうだったわね。ちゃんと責任は取りなさいよ?平真」(菫)
「まだ手を出してないわ!!しかも、最初の止めて欲しいって話から逸れて来てるんですけど!?」
「平真は本気で私が止めてくれると思っていたのかしら?」(菫)
「くっ!?ど、どんな条件を飲んだら止めてくれるんだ…?」
「最初からそうやって殊勝な態度でお願いしてくれば良かったのよ?私の交換条件は…」(菫)
「じょ、条件は…?」
「子供10人の名前を私に決めさせることよ!」(菫)
「それはいちごが妻確定してますよね!?一方的な条件のませようとしてるだけじゃねぇか!?」
「頑張りましょうね?アナタ♪」(い)
「だから、小学生のセリフじゃないんですよぉぉぉおお!?」
結局、いちごを止めてもらう事は出来ませんでした。すでに根回ししておったなこれは…
そして、ワイワイと楽しく?食事の時間が終わり、一つだけ気が付きたくない事を気が付いた。いちごと母上がめっちゃ仲良くなっとる!?マジで〇イン友達だろあれは!?お陰様で、俺は弄り倒されたわけさ…いちごが俺との結婚生活について問いかけ、母上がその事について俺を弄って来るの繰り返し…もうね、ここは敵地だったわけさ…
「あ、ここ間違ってますよ?」(い)
「で、現在はいちごに…小学生に高校生が勉強を教わっていると言う酷さ。もう何と言うかね…」
「私は気にしませんよ?平真さんが素敵なのは私が知っていますから♪」(い)
「あ、ありがとう…?しかし、いちごを膝の上に乗せてやりにくいながらも勉強をするのに慣れてきている俺って…」
「それだけ私が居るのが当たり前になっているって事ですよね♪」(い)
「マジでそうなんだろうな…まあ、りんごがいる場合もあるわけだが…」
「むぅ…平真さん?いくら私でも、二人きりの時にいきなり他の女性の名前を出されると不快になりますよ?」(い)
「お、おぉう…すまん」
「そんなわけで、下着選びの時間に移行しましょう♪」(い)
「脈絡があるようでないでしょうが!?」
「じゃあ、着替えるのでそっぽを向いていてください♪もちろん、見ていてもらっても構いませんけどね♪」(い)
言うが早いか、止める間もなく脱ぎだすいちご!?俺は慌てて後ろを向いて回避した!!
「だ、大胆過ぎるだろ…俺がいるのに部屋の中で脱ぎだすとか…」
「今更だと思いますよ?私が大胆なのは分かっていたじゃないですか♪」(い)
「そうなんだけどな…」
「因みに、今から私は下着を着替えるところですよ?今なら、あられもないいちごちゃんの姿を見られますよ?こっそりのぞくなら今がチャンスです♪」(い)
「そう言う説明要らないから!!早く着てくれ!!」
「やっぱり平真さんは脱がせたい派でしたか?」(い)
「名誉棄損だ!!」
助平なのは認めるが、俺だって最低限の理性などは持ち合わせているんですよ!つうか、結局下着ショーを敢行されているじゃないですか!?いきなり脱ぎだしたいちごに驚いてしまって止められなかった…え?マジで見て俺が決めるの!?・・・チラッと見て最初のに決めよう…
「あ、平真さん?チラッと見て最初のに決めたら…私、脱いで抱き着きますからね?」(い)
「エスパー!?いちご、君はエスパーだろ!?実は!!」
「平真さんに対してだけエスパーなんです♪」(い)
「そう来るのか…それなら仕方ないって事にしておきます…」
もうね?問答する余裕すらないんだよ?
「平真さん?振り向いて良いですよ♪」(い)
「・・・そんなことを言って実は何も身に着けてないとかないよな?」
「あ…その手がありましたね♪脱ぎますか?」(い)
「脱がなくて良いよ!?・・・めっちゃ無理向きにくくなったんですけど…?」
「大丈夫ですよ?ちゃんと下着は平真さんに脱がせてもらう事にしますから♪」(い)
「それは全然大丈夫じゃないですけどね!?うっ…」
誤魔化しも限界だと思って振り向いて…振り向いてしまった…。いちごの純白の下着が眩しすぎる…
「平真さん?視線が逸れてますよ?そんなんじゃどれが良いのか選べないんじゃないですか?」(い)
「む、無理っす!ヘンタイでもなんでも良いのでギブアップさせてください!これはマジでまずいです!!」
「裸ワイシャツの時は凝視出来たのに…下着はダメなんですか?」(い)
「あれは見えてないからセーフなんです!違うんですよ!?何かが!?」
自分でも言ってて訳が分からないが、何か違うんですよ!俺の中ではだけどな!?
「・・・そんな事で私が納得すると思っているんですか?私が羞恥心を抑えてでもこんな姿をさらしているのに?」(い)
「自分でも情けないとは思うけど、マジでやばいんです!これは進んではいけない流れです!ここは一つ貸しと言う事で引いて頂けませんか!?」
目を瞑りながら懇願する俺!恥も外聞もない俺の必死さにいちごは…
「・・・今回だけですよ?貸しって事で引きましょう…では、着替えますね?」(い)
「た、助かった…」
俺はマジで安堵した。きっとこれが今夜の山場だったはずだと言い聞かせ、これから先に乗り切れると思っていたのだが…
「平真!いちごちゃん!お風呂入れるわよ~♪」(菫)
しまった!?お風呂イベントがあったか!?いちごの事だから一緒にとか言うんじゃ…
「では、一緒に入りましょうか♪」(い)
「ここは予想に反して言わない流れじゃなかったんですかね!?」
「平真さんは何を言っているんですか?お泊まりイベントで、この一緒にお風呂は外せない流れじゃないですか♪」(い)
「それは可笑しいですぞ!?あっても、着替えを見てしまうとかその程度のイベントのはずだ!!」
「残念ですが、いちごちゃんのイベントは一緒にお風呂一択となっております♪」(い)
「何てク〇ゲーなんだ!?」
「どちらかと言うと〇ロゲーじゃないですか?」(い)
「そう言う返しは要りませんよ!?とにかく、一緒にお風呂何て無理です!!裸のお付き合い何てまだまだまだ早いですぞ!?」
「そう言うと思って、ジャーン♪スクール水着持参しました♪」(い)
「なん…だと!?」
スクール水着着て一緒にお風呂だと!?そんな素敵イベントが!?お、落ち着け平真!これは明らかに罠だ!!
「平真さんも水着を着れば一緒にお風呂に入っても問題ありませんよね?」(い)
「問題ありますよ!?密着しちゃうじゃないですか!?とても危険です!デンジャーです!!うちの狭いお風呂では出来るイベントではないです!!」
「だから良いんじゃないですか♪」(い)
「確信犯でした!?しかし…でも…しかし…でも…」
「平真さん…先程私に借りが出来ましたよね?」(い)
そう言ってにっこりとほほ笑むいちごさん。まさか…
「ここまで計算されていたと言うのか!?」
「何のことですか?それじゃあ、先に入っていてもらえますか?」(い)
「は…い」
俺は、ほほ笑むいちごの前でそう答えるしかなかった。女性って結構怖い生き物なのか…?戦慄しながらも、俺は水着を手に風呂に向かうしかなかった・・・
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
前話から会話に改行を入れるようにしたんですが…長く感じますかね?会話が多いので難しいところです…。一作目でも悩んだところですが…あ、一作目は先を見過ぎていて悩んでいるところで…聞いてない?ですよね…
正直に申しまして、いちごとの掛け合いが一番書いてて楽しいです!(キリッ
そのせいで長くなって途中で切る事になってしまいましたが…(汗
色々ツッコミ所しかないと思いますが、次話もよろしくお願いします。




