二十五個めっ♪ デートがどうとか言ってる場合じゃなかった…
翌日、みかんに起こされそのまま二人で登校中、珍しく明と信の二人と合流した。最近、登校時間はずらしてるのか会わなかったんだが…
「ああ、別にわざと出会わない様にしてたんじゃないぞ?バイトで疲れちまって遅めになってるだけだからな」(明)
「僕はそれに付き合ってるだけだよ。全く、毎日迎えに行っているこちらの身にもなって欲しいところだけど…明に今更言っても仕方ないから諦めているよ」(信)
「いや、信様には常々感謝しておりますよ?テスト勉強も毎回お世話になっておりますし!」(明)
「感謝よりもまずは、自分で何とかしようとは思わないのかな?」(信)
「そんなことに時間を割くよりも、女の子のために時間を使いたいんだ!!」(明)
「そんなことよりって…君の人生を左右する大事なものだと思うんだけどね…」(信)
「何とかなるさ♪」(明)
「ならないと思うんだけどね…」(信)
「耳が痛い会話だな…」
俺もみかんに頼りっきりだからな…
「平真?耳が痛いって顔してるよ?」(み)
「貴女はエスパーですか?」
「いいえ。平真の事なら結構わかっちゃう幼馴染です♪」(み)
「そうですか…分かっても言わないで欲しい事もあるのでお願いします」
「そこは弁えてるよ?まあ、それよりも今回のテスト勉強はどうする気なの?」(み)
「どうする気って…どういう事かね?」
「だって、今までなら私が教えてたわけだけど…二人っきりで勉強会何てやったら…他の4人が黙ってないと思うよ?」(み)
「あ…考えてもいなかった」
「平真?中間考査が結構迫ってきてるけど大丈夫なの?」(み)
「大丈夫なわけないじゃないですか!?」
「その後も、体育祭に文化祭に修学旅行にそしてまた期末考査と…うちって行事をもうちょっと配分し直した方が良いと思うよね…」(み)
「確かにな…。と、とりあえず!みかんさん…また、テスト勉強のご指導よろしくお願いします!!」
俺は頭を下げてみかんに頼み込む。プライドなんてものは、余裕がある奴しかもてないのさ!
「それは構わないんだけど…さっきも言った通り、みんなと話し合ってからね?れもん、ざくろ、りんごと、全員頭良いからね…平真、誰に教わっても良い点とれそうだね?」(み)
「た、確かに…。れもんは一桁‥と言うか、1学期末考査では1位取ってたよな?」
「そうだね、取ってたね」(み)
「みかんは…中学からずっと30位以内をキープし続けているし…」
「私の数少ない取り柄だから頑張ってるだけだよ?」(み)
「それはない!みかんは色々出来過ぎです!比べられると、幼馴染である俺の立つ瀬がないくらいにな…」
「大げさだよ、平真ったら♪」(み)
「俺は笑えないんだけどな…。そして、ざくろは何位くらいなんだ?」
「ざくろはやる気次第でムラがあるの。それでも、60位以内はキープしてるね」(み)
「なるほど…そう言えば、中学の頃1位になったのを見たことあった気がするな…。後は、りんごだけど…生徒会長に選ばれるだけあって上位キープしてると言ってたな…意外だけど」
「意外とか言ったらりんごに怒られるよ?」(み)
「な、内緒にでよろしく!ほら、マスコットみたいな立ち位置だから意外って言ってしまっただけなんですよ!?」
「わざわざ言ったりしないけどさ、平真はもう少し発言に気を使った方が良いと思うよ?」(み)
「ご忠告痛み入ります…」
「とりあえずは殊勝な態度をとったとしても、次に生かせないのが平真なんだよね…」(み)
「うぐっ!?その通り過ぎて全く反論出来ん…」
「なあ、信?俺たちも勉強会に参加したい!とか言って良いと思うか?」(明)
「みんなで集まってやることになるとは思うけど、僕たちは蚊帳の外になるだろうから…空しくなるだけかもしれないよ?それでも行くかい?」(信)
「・・・確かになりそうだな。仕方ない、今回も信先生に全面協力をお願いします!」(明)
「やっぱり自分でやる気はないんだね…。はあ、まあ僕で教えられる範囲で良ければいつも通りに教えるよ」(信)
「ありがとう!心の友よ♪」(明)
「本当に調子が良い奴だよね、明ってさ」(信)
「自覚はあるが変えられないんだよな!」(明)
「まあ、明快ではあるからこそ今まで一緒に居られたのもあるからね…教えるからには、いつも通り赤点は取らせないつもりだから、覚悟しておくように」(信)
「はい!信先生!!」(明)
「本当に調子だけは良いよね…」(信)
今日は本当に耳が痛くなる日だな…
その後は何事もなく進み、放課後になって喫茶店へ向かう事になったのだが…
「それじゃあ、平真を赤点から救う勉強会についての話し合いを始めたいと思います」(れ)
「はい!」
「何?平真?」(れ)
「今までもみかんのお陰だけど赤点を取ったことはないので…これまで通りではダメなのでしょうか?ほら、今まで教わって来たから教え方も分かってるだろうし…みんなもそれぞれ勉強があるのに邪魔になってしまうのではないかな?と…」
「はっきり言うと、みかんと二人っきりで勉強会何てさせたら進展する恐れがあるからさせられないって話なのよ」(れ)
「え?しかし、今まで何もなかったわけで…」
「今までとは状況が違うでしょ?みかんの気持ちをはっきり知って意識してるのに…勉強会何て完全に密着イベントでしょ?意識しないで勉強に集中出来ると思っているの?」(れ)
「それは…」
「しかも、私の予想だとみかんは隣に座って教えていたんじゃない?意識している女の子がすぐそこにいる状態が続くのよ?」(れ)
「・・・くっついて歩いてたりしてたから問題ないと思うんだが…」
「部屋に二人きりと言う状況下でも平気だと言い切るのね?」(れ)
「そ、それは…」
密室でみかんと二人きりで、しかもすぐに触れ合える距離で勉強を教えてもらう?・・・今まではみかんをただの幼馴染だと割り切っていたから何とかなったけど…確かに、気持ちを知った今だと間違いなく意識するな…勉強に集中出来るかと聞かれれば…助平真では無理かもしれん…
「納得出来たみたいね?それなら、話し合いを始めましょうか?」(れ)
「ここはシンプルに公共の場で、集まれる人数で集まってやるのはどう?一番わだかまりがないと思うけど?」(み)
「確かに、一番王道だけど間違いないよね。それぞれとれる時間が異なるわけだし、みんなに平等にチャンスを与える何て難しそうだし…」(ざ)
「やっぱりそうなるのかな?他に意見があったりする?」(れ)
「はい!テスト勉強何て私には不利なイベントだと思うのでスキップ機能を使用許可を下さい!」(い)
「そんな機能があったら俺が使っておるわ!!」
「あはは…そうだね、いちごはさすがにこのイベント?には参加出来ないから不満はあるだろうけど…仕方ないじゃない?」(み)
「仕方ないで済まされるイベントではありませんよ!!密室で二人きり…勉強に集中する中で教え合う中で触れ合う肌と肌…意識しまいとすればするほど意識し合ってしまい…最後にはお互いに見つめ合って…!?」(い)
「おおい!?そんなことになりませんよ!?俺は教えてもらわないと赤点取る自信しかないぞ!!みんなだって、そんな事を考えたりしてないよな!?」
「「「「・・・」」」」(れ&み&り&ざ)
「あれ?何でみんな視線を合わせてくれないんでしょうか?」
「後ろめたい事でもあるんじゃないでしょうか?」(い)
「え?意外とそんな事をお考えになってるのでしょうか?こっちは結構やばいのでマジで勉強をしたいだけなんだけど…」
「女って結構打算的なんですよ?平真さん。それに、もし補習になれば…密着イベントが増えるじゃないですか?ねぇ?みなさん?」(い)
「あ、あれ?みなさん?何故さらに視線を逸らすんでしょうか?揃いも揃って!?」
「だから、やましい気持ちがあるって事ですよ?仕方がないので、やはりここはスキップ機能を…」(い)
「だから、そんなのはないっての!?」
「ま、まあ、少しだけそんなことを考えちゃったけど…ここはやっぱり、そう言う事態になり得ない公共の場に集まるって事で良い?」(れ)
「平日はそれでいいとして…休日は、平真さんの家に集まって勉強会なんてどうですか?抜け駆け予防になりますよ?」(い)
「・・・それはいいかもしれないわね」(れ)
「待て待て!?何で俺の家なんだ!?狭いぞ!?と言うか、何もないぞ!?」
「平等性を考えると、やはり平真の家になっちゃうんじゃない?一応、菫さんにも話を通さないといけないけど…」(み)
「あの母上なら断るわけないだろ!?ただ、絶対に何か弄るための材料を手に入れるぞ!?後が怖いぞ!?思い直すなら今だぞ!?」
「平真…必死過ぎよ?・・・家族は大事にしないとダメよ?」(り)
「りんごの母親を見た後だと実感が籠ってるのが分かるわ…」
「だ、だから!あれはたまたまテンションが上がってただけでいつもああじゃないのよ!?」(り)
「え?いつの間にりんごのお母さんに会ったの?」(れ)
「ああ…ほ、ほら?俺、最後は家まで送ってるからその時にな?」
「そう言う事?でも、送るだけならわざわざ会わなくても良かったんじゃない?」(ざ)
「えっと…それはだな…」
「良いわよ、平真。私の母がどうしても一度平真と話をしたいって言って駄々をこねただけよ?それだけ…」(り)
「やはり、りんごちゃんは侮れませんね…親を味方につけるなんて」(い)
「味方につけようとしたわけじゃないわよ!?勝手に盛り上がってるだけだからね!?」(り)
「お、おい!りんご…」
「あ…ち、違うのよ!?別に、親の力を借りようだなんて思ってないから!!」(り)
「分かっていますよ。それでも、親が味方に付いてくれれば動きやすいのも事実です」(い)
「ああ…いちごの所は完全に味方…いや、味方どころか娘を置いても隙あらばマジで結婚させる気だよな…あの夫婦は…」
「降参してくれても良いんですよ?」(い)
「しませんから!?」
倒れるまで戦い抜きますぞ!?だ、大丈夫だ…俺は負けない!!・・・と、いいな…
「…うちの母にも、私のいない所で絡まれない様に気を付けてね?」(り)
「そうそう会うもんじゃないだろ?・・・待ち伏せでもしない限りは…」
「・・・しないと思うけど…テンション上がると何するか分からないのよ、あの人は…」(り)
「そ、そうなのか…。やはり、苦労してるんだな…」
「だ、だから!普段はああじゃないのよ!?」(り)
「話がそれ過ぎ…。れもん、まとめてもらって良いかな?」(み)
「うん。それじゃあ、まとめると…平日は図書館で集まれる人が集まって勉強会、週末は平真の家に集まって勉強会と言う事で良いかな?」(れ)
「ん?何で図書館なんだ?図書室でも良いんじゃないか?」
「・・・平真が目立つよ?学校の美少女たちを侍らせていると噂になっても良いなら構わないけど?」(れ)
「自分で言っちゃうんだ?」(み)
「へ、平真がそう言ってくれてたからちょっとだけ調子に乗って見ただけだよ…」(れ)
「まあ、その件についてはすでに手遅れよ?助手の集めた情報では、れもんのファンクラブを筆頭に平真排除計画が練られているとか何とか…」(り)
「お願いします!是非阻止してください!!」
「一応、対処出来るところはしてるみたいだけど…難しいみたい。事を起こしてからじゃないとこちらとしても牽制するくらいしか出来ないもの…」(り)
「そ、そうか…」
「まあ、学校の図書室でやったりしたら…いちごが学校の中まで入って来て、さらに騒ぎになりそうだから…図書館で良いと思うよ」(ざ)
「あり得るな…」
「はい、間違いなく乱入しますね」(い)
「宣言しおった…」
「いちごは相変わらずブレないよね」(み)
「まあ、逆にしおらしくなったら何か企んでると思うくらいにはブレないわね」(り)
「失礼ですね?私だって、引くべきところはちゃんと引きますよ?」(い)
「そうだと良いけど…」(り)
まあ…俺からは何も言えんな…
「それじゃあ、明日からのテスト勉強はそんな感じで行くと言う事で…後は、今日の報告係だけど…誰にする?」(れ)
ピシッと何かが走り、緊張感が漂った。・・・そこまで重要な事じゃないと思うんだが…
「普通に考えたら、まだ報告係を担っていない私の番ってことだよね?」(み)
「確かにそうなんだけど…みかんはいつでも平真の家に行けるじゃない?」(れ)
「え?行っても良いの?抜け駆けになるかと思って控えてるんだけど…?」(み)
「れもんさん、余計な事を言わないで下さい。みかんさんが抜け駆けするようになったら、さすがの私も苦戦しそうなので」(い)
「苦戦はするけど勝つって事よね?幼馴染が本気になっても、勝つと平然と言い切れる自信はさすがと言うしかないね…」(ざ)
「私だけ大きなハンディがあるので、自分を信じて最大限の努力と行動をせねばならないのです。だからこそ、自信を持っています」(い)
「いちごって本当に小学生には思えないわ…」(れ)
ほんとそれな?
「確かに、今回は報告をゆっくり出来そうだから行きたいのは分かりますが…ここはみかんさんに任せましょう?私だって行きたいですが、ここでみかんさんを後回しにすると…他で何かあった時にこれを理由に持っていかれる可能性もあるんですよ?」(い)
「…ちゃんと打算的な理由も入れるなんて…本当に小学生の思考回路じゃないわね」(り)
「ええ。どんな環境で育ったら、こんな小学生になるんでしょうね…自分の時と比べて劣等感を抱いてしまうよね」(ざ)
「ざくろはまだ大人っぽかったから良いと思うけどな…」(み)
「とにかく、いちごの意見ももっともだし…みかんに任せて良い?」(れ)
「もちろん♪時間もあるし、すみれさんの夕ご飯の支度のお手伝いもしようと思うの♪」(み)
「抜け目ないですね。幼馴染もやはり、侮れません…」(い)
「タイミングの問題だし…仕方ないでしょ?いちごが自分で言ってるでしょ?自分でやれることを頑張るしかないわ」(り)
「みかんもこう見えて、結構打算的な思考の持ち主だからね…あなどれないよ?」(ざ)
「ざくろだってそうでしょ?女の子は少なからずそう言うものだからね」(み)
余りそう言う裏側の話は聞きたくないとか思ってしまうのは俺だけなの?明ならきっと分かってくれるはずだよな!?
「それじゃあ、今日は解散しようか?明日からテスト勉強で忙しいからね」(れ)
「そうしましょう?まあ、私には関係ないので平真さんのそばに居られる機関だと思っておきます」(い)
「え?まさかずっと来る気なのか?勉強してるだけだぞ?」
「はい!それでもそばに居られる時間は大事なので♪」(い)
「本当に…ね?」(み)
「私たちもなるべく参加するようにしないとね」(ざ)
「まあ、生徒会もテスト期間はさすがに緩くなるし…助手に任せておけば問題ないわ」(り)
「ほどほどにして差し上げろよ?」
「それじゃあ、みんなまた明日ね」(れ)
れもんの言葉を最後に、解散となった。しかし、俺としてはずっと大人しかった店長が気になる…何か企んでないよな?
その後は、みかんと一緒に帰宅し、手伝うどころか主となってみかんが夕飯を作った。みかん手作りのハンバーグ!やったぜ♪まあ、速く本当の夫婦になって欲しいとかいう母上の茶化しさえなければ最高だったんだが…状況を分かってて言うのやめてもらえませんかね?
あ、ちゃんとみかんも送ったぜ?すぐそこだけど一応な?送らなかったら母上に血を見せられるとかそんなこと関係なく、女性はなるべく送らないとなダメだからな!俺って紳士なんだぜ?本当の紳士は自分で言わない?思ってるだけだからセーフだろ…?
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
デートに進む!と思わせてこんなことに(汗
何はともあれ、平真の物語は進みますのでこれからもお読み頂ければと…
次話もよろしくお願いします。




